カンザス州で起こった連続殺人事件の犯人デニス・レーダーが捕まったことはかなり以前にここで紹介したが、昨日あたりからCBSののこちらのビデオ
などで公判の模様が紹介されている。
30年以上にもわたって10件ほどの殺人事件を起こした歴史的な凶悪犯だがまったく冷静な話し振りがあらためてアメリカ人にショックを与えている。
あるMSNに出た専門家によれば大学教授が大学で講義しているかのような雰囲気さえある。
自分はそれほど英語のヒアリングに長けているわけではないし、細部を聞き取れているわけではないが、とにかくこの犯人は細部をよく覚えていて、冷静にしゃべる姿は驚きである。
そして、話し方や声が自分の印象では非常にきれいであるということを大変複雑な気持ちであるが言わざるをえない。
「きれいな英語」や「きれいな話し方」などといったことを外国人の自分が言うのは非常に間違ったことかもしれないが、コメントをしている人も大学教授みたいといっているのだから仕方がないところではないだろうか。
遺族の方のお気持ちなどを考えると非常にはばかれるが、この人間が非常に知的な雰囲気を持った人であることは私だけの印象ではなく、まったく戸惑いを感じている人も多いようだ。
弁護人もあまりの能弁にあきれている様子だし、後ろで座っている警察官などは眠そうにしているようにさえ思える。
あきれているとしか言いようがないのか、自分にはわからない自分ということだろうがとにかくあきれる。
ちなみに以前もかいたが、この人は熱心なクリスチャンで、ボーイスカウトの指導にも当たっていた一見ごく普通のアメリカ人であった。