何とも「桜の時期」は、実に短い。満開の声を聞いたり見たりしているうちに、あっという間に「花見」の時期を逃してしまう。見頃のピークは、1週間も続かない。曇ったり、風が吹いたり、挙句に雨風となって、散り始める。
春先に気温が緩んで咲き始める「期待感」が、ほとんど日本人の桜の実態かもしれない。年中咲いているハワイの真っ赤なハイビスカスとは、えらい違いだ。実にはかなくて、その儚さを古来、日本人は愛してやまない。
その証拠は、日本中にどれほどたくさん、桜が植えられていることか、考えれば分かる。これで、大きな果実でも実ってくれれば、人間と言わず、獣鳥たちも腹を満たせるのだが。
時計が9時を回る頃、福井市内は雨に変わってきた。神社の春祭りはいつだっけ? 来週、再来週は日程が目白押し。遊んでいる暇はなさそうだ。