気楽に♪

ゆったりと自然体で、気楽に過す私流・・・  (無断転用禁・著作は放棄せず)

向田邦子

2013年04月04日 20時21分12秒 | 綴りごと
数日前、BSで向田邦子作品「風立ぬ」が有り

録画していました。

一昨日、昨日の夜(途中で眠くなり…)

続けて観ました。


女4人家族の昭和14~15年にかけての暮らしの物語です。

向田作品は、底辺にほろ酸っぱくまた少し心がざわつく

物語が多くて…女性に好まれる作品ではないかと。


田中裕子    川西たき乃(長女)
宮沢りえ     川西はつ江(次女)
田畑智子    川西のぶ代(三女)

町田 康     立花京一(海軍中尉)
戸田奈穂    辻川とよ子(女給)
串田和美    辻川松乃助(とよ子の父・元絵描き)
米倉斎加年   久保寺三治(亡父の友人)
四谷シモン   佐島医師

小林 薫     土屋俊吉(たき乃の夫)
加藤治子    川西里子(三姉妹の母)

が出演してます…と書けば、

何となく見たくなるような…そして内容も何となく解る気がしませんか?!


冒頭のナレーションが

「あのころのことを思い出すと胸が痛くなります。

庭の枝折戸の軋む音や、焚き火の匂いを想っただけで、溜息が出ます。

よくみんなで話したものですが、私達のあの家には、いつも風が吹いていました。

花の匂いのする温かい春の風や、 額が千切れそうな木枯らしや--中でも秋風の中には、

いろんな匂いに交じって、うっすらと女の匂いが漂っていたように思われて なりません。

女ばかり、四人家族でした。」


う~~ん、うっとりする表現です。

中身は…良かったです。

ザワザワ…ザワザワ…心が静かに波立つような感じでした。


毎日では、とても心が疲れますが

1年に1回位なら、こういった作品をゆっくり録画で見たいものです。


また、向田作品が再放送されると良いのですが…。


そうそう、何時も大根を切っていたり、

庖丁を研いでいたりすると決まって

向田作品の「大根の月」を思い出します。


向田作品は、この様に人の心に静かに残る何かがある感じです。


「本」は人の心を豊かにするものなのですね~。


それが小説でない、例えば「海運」の専門書であっても

遙か昔の北前船などに思いを巡らせるに十分ですし

宮沢賢治を読めば、イギリス海岸を歩きたくなる。


ぼた雪を見れば、妹とし子の死の床を思い出す…

「あめゆじゅ とてきてけんじゃ・・・」と。


朝、雨が少し降ると…「朝雨は 女の腕まくり」の本を思い出しますし

「お金が欲しいなぁ~」なんてポッと考えると

「サルの手」を思い出し、「いらない、いらない」と頭を振る。


「本」は全く持って「想像心」を鍛え上げ

「妄想」の世界にまで連れて行ってしまうほど…


「本」を読む! 素敵な事です。




さて、ツツジが咲き始めました。



種から育てた「フェリシア」も咲きだしました。



今日はぐっと暖かくなって、テントウムシもお出ましです。


明後日、また超大型の低気圧が来るとか…。

明日の内に買出しして、飛ばされるものが無いよう周りを整理整頓しておかなきゃ!です。

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