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気楽に♪

ゆったりと自然体で、気楽に過す私流・・・  (無断転用禁・著作は放棄せず)

薬禍

2016年09月26日 16時01分42秒 | 綴りごと
今日は、午後の方が良く晴れた日でした。



午後に、片付けしながら付けたテレビ。


「薬禍の歳月」

消す事が出来ず、ずっと見入ってしまいました。


そして、深く重く考えさせられる番組でした。


「サリドマイド」


そうです、普通に暮らしていて忘れていましたが

手足が委縮して生まれた「サリドマイド児」は300人を超し

その方々は、既に50歳を超えていた…現実。



過ぎ去った昔の出来事のように錯覚していましたが

サリドマイドで障害を負った方々は

50有余年、日々、大変な思いをして過ごされていたことを

改めてこの番組で知りました。



手足が委縮して生まれたのは「薬害」であると、

製薬会社特に対して訴訟が起こされ、10年の戦いの末、

その過失を認めた側は、当時4000万円で和解した。


その時は「手足の委縮」だけの障害しか認めていなかった金額であるが

現在、多くの方々が「身体の異常」を感じているとの事。


サリドマイドの薬剤が開発され、

それを多く服用し、患者が多く出た「ドイツ」では

現在、その後遺症を認め、95万円/月の年金を認めたそうです。


日本は?と言えば、その後のフォローは一切無いまま

皆、「身体に異常」を抱えたままそれぞれが生きています。


サリドマイド患者の方々は、口を揃えて「二度と薬害の無い事を!」

と、思っていたにもかかわらず

その後も「薬害」は多くの方々を苦しめています。


身体の安全を願い飲む「薬」が

体をむしばむ現実!



近々では、「子宮がんワクチン」で苦しんでいる若い女性たちがいます。


スコップ顎に押し当てて、牛糞を掃除している患者の一人が

「おかしいでしょう!たった4000万円で事を終わらせて

罪にも問われず、のうのうと生きている!

奴らは、地位も金もあるから、何でも出来るんだ!」


吐き出すように語っていましたし

生涯、薬害について語らずに逝った別の方の母は

きっと申し訳ないと、ずっと思って居た事でしょうね。

申し訳ない!と謝るのは別の方たちなんですけれどね!



300余名の方々は50年以上、どれ程の辛酸を舐めて来た事でしょうか…。


一家が離散した患者の家族、 

人が来る度、さっと自分を体で隠した母、

育児院の前に捨てられていた患者…


平々凡々に如何に自分は暮して来たか!を、思い知らされました。

それなのに、あれやこれや「不平」を言い

「疲れた」の「面倒」だの…と、文句たらたら・・・


世の中には、「艱難辛苦を背負いながら生きている人々がいる」


忘れてはならない事ですね。


50有余年も、不自由な体で過ごしてきた方々に

国からの障害補償した「暖かい血」を感じさせる

施策をしておしいものだと思いました。



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