雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

移住者を受け入れるには

2014-05-16 00:04:24 | 日記
 田舎に移住してくる人のほとんどはゆるい生き方に憧れてくるようです。

 都会のギスギスした人間関係に疑問を抱き、生き方そのものを見直すという意味で田舎暮らしを選択する人も多いと思います。

 そういった移住者が元々いた地域の人たちにどのような影響を与えているのでしょうか。

 勘違いして欲しくないのは地域の人たちは決してゆるい生活をしているわけではないということです。安い賃金で生活するために必死に働いている人がほとんどです。田んぼも先祖代々の土地を守るため仕事の合間に続けている、ムラの祭事や行事も役割分担しながら担っています。

 そこへゆるい生活を求める移住者がきて地域住民と衝突する…なんて話はよくあることです。

 なんだ~、あいつらはこっちが必死に働いているのにプラプラして、とかムラ人足や集会に顔も出さない、なんて話はよくあることです。

特に移住者の中にはいろんな地域を渡り歩いている方もいます。そういった人たちは過去の地域を悪くいうことが多いです。でも、転々とするというところが土地に縛られている地域民からはなかなか理解できないことですし、そういった移住者は地域に自分の考えを押し付けようとすることも多くあります。そういった時、移住者の方々はいろんなところを見てきていると言います。

 地域は他者からの意見も取り入れたいのですが、そういった中にも地域が守ってきた伝統等もあり、そういったあたりは移住者と大きく意見が異なってくるところです。過疎化を救うのは移住者頼みなのですが地域の伝統や文化も守りつつそういった人たちを受け入れていかねばならないという難しい問題も出てきています。

 移住者の人たちに地域をいかに理解してもらうか、そして移住者の方々の生き方を地域の人たちがどこまで容認して行けるかといったことが課題でしょうか。そのためには、移住者と地域民とが出来るだけ交流の場を持つことが必要だと思います。

 移住者の方々の中にはそういったことが苦手な方も多いと思いますが、そういったことが地域に早く心地よく溶け込める近道だと思います。

 地域にコーディネーターが必要かとも思われます。