雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

新しいものを受け入れる。

2017-02-21 07:11:40 | 日記
 地域づくりに参加していて感じるのは、新しいことを受け入れるということの難しさです。
 慣れ親しんできた慣習、常識などを変えるということはなかなか大変です。

 移住者が増えれば、そういうことに対応すなければならないのです。

 もちろん、ここに住んでいるからこそ長い間に培われてきた伝統文化や生活様式があることも事実で、都会に人を受け入れるのに都会と同じ生活様式に変えるというのも無理があるし、第一、田舎で暮らしてみたい人たちなのだから、都会を持ち込む必要もありません。

 ですが、移住者を受け入れようとしている人がいる一方で、何をやっても駄目だよという否定的意見を持つ人も多いのが現実です。

 時代はいつも流動的です。でもそれはそこにいる人たちが作っていくもので、今の時代が永久に続くものではありません。ですから、今、この地域に何が必要なのか、何がこの地域から人を流出させているのか、住んでいる私たちはこれまでの概念を超えて理解していかなければならない気がします。

 そんな中で、いろいろな価値観の人と会って話していくこともとても大切です。

 地域の若い世代の中にもすごく新しい発想が出来る人たちもいます。

 そういう人たちの考えを聞き、素晴らしいと感じたことを受け入れていくことが出来るかが、地域を救うヒントとなるような気がします。

 事実、この地域でも、若い世代が多く集まる集落があります。そこは、長老の考えが新しいのだと思います。新しいというのは、若い人を受け入れる気概があるということです。

私たち自身が、古い生活形態を押し付けたり、ここではそんな生活出来ないといっている限り出来ません。

 ここでも、むしろ、ここだから若い世代が生き生き暮らせるという地域づくりをしていかなければならないと思うのですが…。

 私は、田舎こそ、自由でおしゃれな暮らしが楽しめるところだと思ってきたのですが、周囲にそれを許さない空気があることも確かです。そんなことやってもね、などと言ってはいけないのです。やってみな、やってみよう、応援するよ、そういう言葉が地域を作っていくのだと思います。