雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

やきもきする気持ち。

2017-04-10 06:56:08 | 日記
 市内の小規模小学校がどんどん統廃合が進み、私たちの住む地域の小学校も近いうちにその存続を検討していかなければならなくなるでしょう。もちろん、今はこのまま存続を望んでいます。少し前に、統廃合となる小学校の父兄と話したときに、人数が少なすぎてこのままだと学習面で不安になるということで統廃合は父兄が積極的に進めたといいます。

 個人的には少人数だと、学習面に不安があるとは思いません。むしろ、先生がマンツーマンで付くわけですから学習面では充実するのではと思います。
 ただ、単純に比較は良くないといいますが、ライバルがいないことで学力の標準が見えてこないことや、大人にもそういった情報が入りにくくなることは確かです。進路の情報も、いろんな親の考えを聞く機会も無いので狭まってしまいます。そういうときに、子供や大人がどうやって世の中のしくみを知るかということが大切だと思います。

 田舎に住んでいても皆貧困なわけではありません。しっかり、勉強してそれを生かした仕事に付ければそれなりの収入も得られるしそうすればむしろ田舎の方が都会よりいい暮らしが出来るはずです。

 ただ、田舎では、そういったしっかり勉強した子供たちを活かせる職場がないというのが痛いところ…。

 田舎では未だに大学を出たら地元に戻って来なくなるので、高校を卒業したら地元の企業で働いて家を継いでもらうという考えが残っています。地元企業もそういった若者を採用することは大事だし、地元に若者を残すことにも貢献しています。

 でも、それ以上の人材がどんどん減っています。
 大卒の優秀な学生が地元で就職できるのは民間なら、金融機関か、農協関係、あとは、市職員か、県職員、教員。ただし、生涯安定して地元で暮らせるのは市役所職員くらいです。他は、転勤族となる可能性が高いです。

 特に感じるのは、地元企業がもっと大卒を積極的に高待遇で採用して欲しいということ。

 長い目で見て、地域に優秀な人材を残すことはとても大切だと思います。子供を大学に出すと1千万近いお金が掛かります。せっかく、地域で稼いだ多くのお金が投資されているのですからその人材を地域で活用しなくては本当に勿体ないことだと思います。

 これまでも優秀な人材の流出に歯止めがかけられなかったわけですが、そろそろ仕方ない~で終わらせられない問題として捉えて欲しいと思います。

 そういった意味で、小規模校の存続も考えていかねばと思います。