町家のツバメ

 今の季節、京都の小路を歩くと、町家の軒下でツバメが巣作りしているのが見える。巣の中の雛たちが大きくなってくると、巣の下にたくさん糞が落ちるようなのだけれど、軒下に巣のある家では、ちょうど糞の落ちるあたりの地面に段ボール紙や新聞紙を敷くことで済ませていて、そこに、住んでいる人の寛容さが感じられるような気がする。
 お向かいの家にも、ツバメが巣を作っている。外からは少し見えにくくなった家の壁の雨の当たらないところに、家の人が板の台をつけてあげているのである。
 お向かいの壁にはもうひとつ板の台があって、そこにはかつて巣があったことがわかるような泥がところどころにこびりついている。何年も前は、毎年その場所で雛を育てていたのだが、ある年、巣がカラスに襲われたそうである。その後、五、六年の間、ツバメは戻ってこなかった。そこで、家の人が、カラスから見つかりにくい今の場所に、新たに巣の台を設けたのである。
 巣の中の雛を見たくて近寄ったら、一度親鳥が驚いて飛んでいってしまったので、怖がらせてはいけないと思って、なかなか近づくことが出来ない。親鳥がいないときにそっと覗いてみるのだけれど、そういうときには、雛はじっと隠れているのか、ちっとも見えないのである。親が餌の虫を捕らえて帰ってくると、急に騒がしいツバメ鳴き声が聞こえてくる。みゆちゃんは窓辺に座り、にゃわわあ、にゃわわあ、と鳥に呼びかけるように鳴く。
 それがいつのまにか、その雛の声も聞こえなくなってしまったから、もうすっかり巣立ってしまったのかもしれない。


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みゆちゃん専用おもちゃ箱




ときどき、なにやら自分で取り出してきて遊んでいます。

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隠し場所?

 みゆちゃんがステレオのうしろで何かしていると思ったら、口に白いネズミのおもちゃをくわえて出てきました。
 みゆちゃんは、そうやって、ときどき、どこかへ行っていたおもちゃを取り出してきます。前に遊んだときにわざと隠しておいたことをふと思い出してとって来るのか、それとも遊んでいるうちになくなってしまっていたのをたまたま見つけるのか、それはわかりません。(たぶん後者じゃないかな…)
 ネズミを床に置いて、ちょっと前足で転がしたり、寝転んでじゃれたりして遊んだあと、「久しぶりのおもちゃ」という連想で思い出したのか、普段は滅多に使わないみゆちゃん用のおもちゃを入れたおもちゃ箱の中を物色してみたりしていました。
 せっかくネズミを出してきたので、大好きなひもの先にくくりつけて遊んでやったら、大ハッスルして追い掛け回していました。


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羊の毛刈り(見えにゃかったのニャ~)

 動物園で、園内の羊の毛を刈るというイベントがあったので行ってみたところ、ものすごい人だかりが出来ていて、ちっとも見えませんでした。ただ羊専用だというバリカンの音が聞こえただけで…
 京都市の動物園って、神戸とか大阪に比べたら規模が小さいと思うのですが、イベントは意外と人が集まります。


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猫の墓参り

 ポチの墓を作ったと父が言ったので、実家に寄ったついでに見てきた。
 庭の隅っこの、木の葉が光と影のまだら模様を作っている地面の上に、四角くカットされた御影石のプレートが二つ並んでいて、左の石に「ネロ 1998-2007.7.16」、右の石に「ポチ 2002(入居)-2008.5.3」と父の字で記されていた。
 その、真新しいポチの墓石の上に土が乗っていて、「ポチ」のポの字が見えにくくなっていたので、もしや、と思ったら、果たして墓石の向こうにそれがあった。ぷーんと臭ってきて、父が「ちゃぷりのやつだな…」と苦笑した。
 土を被せたばかりの地面がまだ柔らかかったので、ちょうどいいやとやってしまったのだろうが、ちゃぷりといえば、ポチが家に来たおかげで初めて友達ができ、よく一緒に日向ぼっこをしたり、寒い日にはひとつの箱の中で二匹丸くなって眠ったりしていた仲である。
 まったく猫ってやつは。なんだかおかしな墓参りであった。


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やっぱりお昼寝(おひるねこイラスト)

ゴールデンウィークウィークもやっぱりお昼寝。
(トラックバック練習板:「ゴールデンウィークは何をしていましたか」)

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抜け毛の季節

 猫は抜け毛の季節ですね。
 みゆちゃんが擦り寄ってくるので、ちょっと強くごしごし撫でたら、もうそこらじゅう毛だらけで、背中を撫でたときに終点となる尻尾の付け根あたりには抜けた毛がかたまってくっついているし、黒いズボンも紺色のパーカーももうめちゃくちゃです。
 ブラシをかけるのですが、おっつかなくて、とくに西日が差していたりすると、部屋の中に白い毛がいっぱいふわふわと飛んでいるのが見えます。
 ブラッシングをしてあげるとみゆちゃんはとても御機嫌なのですが、かけた方は、その後、目、口、鼻などがかゆくなって、今度は自分の顔をごしごし撫でる羽目になります。


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アゲハ母さん途方に暮れる

 この一週間ほどのあいだに、アゲハチョウが三度庭に訪れた。どれも同じ蝶かどうかはわからないけれど、卵を産みつける葉を探しているようである。
 アゲハチョウは前肢に味を感じることが出来る細胞があって、その肢で葉を叩くことによって味見をし、わが子である幼虫が食べるのに適した植物かどうかを判断してから卵を産む。庭に舞い降りたアゲハチョウも、順に、山茶花、トネリコ、百日紅の青い若葉に前肢で触れていったけれど、どれも幼虫の食草に適さないから、ふたたび舞い上がって塀の向こうへ飛んで行ってしまった。
 近くに、卵を産める木がないのかなあと思う。去年は庭に、小さな山椒の木の鉢植えがあったのだが、青虫が葉を食べ尽くしてしまったあと、水遣りを怠ったために枯れてしまって、今年はもうない。蝶が二度目にやって来たあと気の毒になって、また幼虫の成長を息子に見せたくもあるから、小さな山椒の木でもあれば買おうと思って園芸店へ行ってみたけれど、季節柄か、もう置いてないということだった。
 それなりの値段がついた柑橘類の苗木をわざわざ買うのもなんだしと思って、いったんはあきらめたのだが、昨日三度目にアゲハが来たのを見て、やっぱり何かみかんの木でも用意してあげた方がいいかしら、などと考えている。


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ぷーちん色内閣

 今日の日経の見出しに、「ロシア内閣、プーチン色鮮明」というのがあった。
 実家のデビンちゃんのことを、父が「ぷーちゃん」「ぷーちん」と呼ぶものだから(理由は、デビンちゃんが椅子から飛び降りたり、トイレのあとすっきりして走り出したりするときに、「ぷう!」という掛け声を上げるためだからだが)、テレビのニュースなどで「プーチン」という名前を耳にするたびに、頭の中ですぐに「ぷーちん」と変換されて、デビンちゃんのことをイメージするようになってしまった。
 だから、ぷーちん色の内閣というのは、私の頭の中では次のようになってしまう。馬鹿馬鹿しい話ですが。

ぷーちん色内閣(すなわち「ぷーちん色」とは、私にとって白黒色のことです。)


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ブルーベリー河童で優秀賞もらいました~

 私事で恐縮ですが、岩手県遠野市に再来年開園する「遠野ブルーベリーの森」という農園施設がキャラクターを募集していたので応募してみたところ、優秀賞をいただきました。
 ある日、外から帰ってきたら、郵便受けの中に、キャラクター募集の主催事務所の名前が書いてある薄っぺらな封筒が入っていたので、どうせ落選通知かと思って適当に開封していい加減に読んでいると、文面の真ん中あたりに「優秀賞」という言葉があるのに気がついて、なんのこっちゃと思って読み返してみたら、どうやら優秀賞に選ばれたということがわかってびっくりしました。
 採用されるのは「最優秀賞」を受賞した方の作品なので、私のは実際のキャラクターにはならないのですが、副賞として、その農園で今年収穫されるブルーベリーを5キロ、夏ごろに送ってくれるそうです。最近、パソコンを使う時間が長くなって、目が疲れやすいので、目にいいと言われるブルーベリーはとてもうれしいです。

こちらが、そのキャラクターです。遠野市は河童で有名なところなので、ブルーベリーの河童にしました。


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