望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラの話のつづきのオマケ

2009-03-13 22:54:47 | 舞台・ウラ話
「本当にイタい話」は一応2回で終了しましたが、
また、ちょっとオマケをつけたくなっちゃいました~。

私の場合は、眉間(みけん)の傷程度で済んだワケですが、
もっとひどいケガや病気の場合はどうするか?

この深刻な状況のとき、
考えられる方法は3つ、あります。

①代役を立てる

商業演劇や大劇場のミュージカルなどの場合、
メインキャストは忙しい有名人が多いので、
最初からそれぞれに代役がいたりします。

本人が稽古に出られないときに、
その人の代わりをするためです。

そんなスターが、本番寸前に大ケガ 
そこで代役をやっていた無名の新人が大抜擢されて、
・・・というお話、よくありますよね

まぁ現実は、そう甘くないのでしょうが
大きな公演の場合は、さすがに危機管理はしっかりしています。

対する我々、小劇場はどうかというと、
当然のことながら、危機管理は皆無
そんな余裕のあるキャスティングなんてできやしません。

・・・となると、

 どこかから、
 誰かを、
 探してくる、

ことになります

と言っても、たまたまそのときに、
「体が空いていて、役のイメージに合った人」
を見つけるのは至難の業です。

それに、代役なんて大騒ぎになるのは、
当然切羽詰っているからで、

「あさってから本番なんだけど、空いてないかな?
 台詞は100ちょっと、くらいなんだけど」

なーんて言われて、
受ける人は、まず、いません 

そういえば、6、7年前になるでしょうか。

『You Are The Top~』という三谷幸喜さんの作品で、
市村正親さんと鹿賀丈史さんと戸田恵子さんの3人芝居の予定が、
鹿賀さんが本番寸前に病気で降板し、
浅野和之さんが代役をやったことがありました。

寸前の降板だったのにも関わらず、開演の遅れはたった5日ほど。
3人芝居の上に、ピアノ演奏まである役を、
それだけの時間でこなした浅野さんのプロ根性に、
心から拍手しました。

その公演、私も観ましたが、
いや~、その完成度の高さにびっくり仰天。
一度、一緒に地獄まで落ちた 
だからこその結束力なんだろうなぁ、
と感心した記憶があります。


実はね。私も、
一生忘れられない、代役をやったことがあります。

代役自体は何度もやってますが、
このシチュエーションだけは、
もう二度とイヤだ、というような代役を(笑)

すみません!
この話はまた長くなりそうなので、
ここからは明日にさせて下さーい 
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