今回の私の役、
はっきり言って、出番はそう多くはありません。
しかし、面白いんです。
やりがいがあります。
ネタばれを避けつつ説明しますと、
たった4シーンの出番のうちで、
3種類の人間を演じます。
3人じゃないんです。
1人の人間が、別の2人の人間を演じるんですね。
うーーん、説明が下手だなぁ。
えーと、私は朱鞠内(しゅまり)という役なんですが、
この朱鞠内が、別の人間にもなります。
あっ、「変装」っていうと近いかもしれません。
「二十面相」ならぬ「二面相」
・・・うーーーーん、こういうと、ちょっとさびしいなぁ

いや、まぁ、とにかく、
このあたりが、役者の知恵の絞りどころでして、
まるっきり違う人間を作っちゃうと、
お客様に「あ、違う役で出てるのね」と思われてしまう。
これではストーリーがつながらなくなる。
といって、朱鞠内の素に近いキャラでは、
意外性を感じられない。
この3人をどういじるか。
それも、比較的短いシーンで、どう見せるか。
面白いんです。
かなり変わった役だけど、
だからといって、リアリティも必要で、
このあたり、最後まで苦しみそうです。
初演よりも余裕がある分、
中途半端なことはしたくないし。
うーーーむ。
実は今、ちょっと悔しい。
いや、かなり悔しい。
演出家に求められていることができないんです。
この間、思わず演出家に、
「さっきの演技でOKというのは、妥協の産物でしょうか

なんて聞きに行っちゃったし(おいおい

あと2週間か・・・。
いや! でも、大丈夫!
だって、やるっきゃないんだから。
それにね・・・、
どんなに悩んでも、
気持ちはワクワクしてるんだから。
(役者の性じゃのう

ポジティブに頑張りまっしょい

ただーーーしっ!
土偶


くれぐれも!
本番で登場したときに、
そっちを想像なさらぬように。
ぜーーーったいに!!!!!!
<稽古場の風景>

出番を待つ。




「将門 ~平将門傀儡徒夢~」




