ついに大きなスタジオに入りました

ここで、本番と同じ形のセットを組んで稽古します。
これまで平面の稽古場でやっていた殺陣も、
まるっきり勝手が変わって、最初はみんな大パニック。
セットには階段もあるし、壁もありますからね~。
いやもちろん、これまでだって、
それを想定して稽古してきたはずなんですが、
そこが頭で考えるのと、実際にあるのとの違いで

バキッ!(木の折れる音)
「おいっ

なーんて状態から、またじっくりと稽古やり直しです。
そして、
それと同時進行で、作り物の作業もガンガン進んでいます。


刀っていうとTVの時代劇を思いだしますが、
今回はもっとずーーーっと古い平安時代。
あんな刀じゃないんです。
もっとシンプルかつワイルド。
ということで、全員で「MY刀」を作成中。
立ち回りで壊れたりするので、予備もたくさん作ります。
朝早くから、本当に、いや、これ、けっこう大変なんです。
そしてその中には、将門役の載寧君も入っています。
主役も、みんなと一緒に早朝から来て、
木屑にまみれて作っているんです。
いや~、本当に彼はすごいです。
小劇場の役者なら、当たり前なんですけど、
彼はホリプロのタレントさんで、
「デカレンジャー」の主役をやった人。→

つまり「タレントさん」なんですね。
普通、タレントさんはこういう作業、やりたがらないんです。
そりゃそうですよ。
TVだったら、その道のプロがいるわけですから。
それだけじゃなく、
稽古場に入るのも遅かったり、休みが多かったり。
はっきり言って、態度の悪いヤツが多い。
ところがところが載寧君は、
稽古場には30分前には到着。
空いている時間はずっと自主稽古。
その上、こういう作業も進んで働いてくれます。
誰よりも「本気」
オバサン、感激!
主役だから当たり前、って思われるかもしれませんが、
それが当たり前ではない世界なんですね。
うん。オバサン、かなりファンになってます。
一方、こちらはヒロインの玉姫役、野村恵里ちゃん。

おなじみ小道具チーフの長縄さんと、
彼女も朝から小道具作り。
彼女もね、元アイドルなんですよ。
ホリプロのスカウトキャラバン出身。
やっぱりね~、美人・・・です。
ほんっとに「かわいいなぁ」って思います。
アイドルの持つ、独特の「華」ってありますね。
載寧君も恵里ちゃんも、ライトの下に入ると、
またぐっと際立つはず。
残念なのは、本番が客席で観られないことだなぁ(おいおい!)




「将門 ~平将門傀儡徒夢~」



