先々週、ウチのすぐそばの郵便局に強盗が入りました。
この郵便局というのが、
東京の郵便局とはとても思えぬ、超ローカルな特定局で、
局員さんは、お客さんの顔と名前を覚えていて、
お客さんは局員さんを名前で呼ぶ、
・・・みたいな、
いまどき、こんな郵便局があるのか?
と感動すら覚える場所なんですが、
何を勘違いした素人か、
強盗に押し入ったんだそうです。
私も週に1回くらいは行っているので、
ちょうどその時だったら、と、
ぞーっと、
・・・しなきゃいけないんでしょうが、
いや、実際に遭ったら、
どんなに恐いだろうとは思うんですが、
なーんとなく、実感がわかないんですねぇ。
これぞ田舎~、みたいな郵便局と、
強盗って、ぜんぜん結びつかない。
それも犯人は、何も盗らずに逃げたらしい。
ココだけの話、我が家では、
「あんまりのんびりしてて、
調子が狂って盗らなかったんじゃない」
なんて、言ってたくらいで。
でも、やっぱり捜査をしてるんですね(当たり前か)
そして、ぬあんと!
我が家にも刑事さんが来たんです。
「私、〇〇警察署の〇〇と言います」
と言いながら、警察手帳をパカッと開いて見せて、
(わぉ、刑事ドラマとおんなじだ~)
それも、その刑事さん、ちょっと訛りがある。
これがまた、役作りにプラスになって・・・、
って、本物か(笑)
「あの、伺いたいことがありまして」
「あの、郵便局の強盗のことですか?」
(もう目がキラキラ)
「はあ、そうなんですが、
それはどちらでお知りになりましたか?」
「2世帯住宅で暮らしている母が、TVで見たって、
わざわざ教えに来てくれました。
新聞にも出るかって楽しみに、あ、いえ、
とにかく新聞も探したけど載っていなかったって」
「じゃぁ、当日にお知りになったんですね」
「そうです。事件は何時ごろだったんですか?」
「11時半くらい。お昼前ですね」
「あらぁ、私がよく行く時間帯だわ~。
で、何も盗らずに逃げたとか?」
「そうなんです」
「でも、どうして?」
「警報が鳴って、驚いて逃げたらしいですね」
「ほう。なんとなく、素人っぽいですね。
で、逃げたのは自転車か何かで?」
「いや、走ってだそうです」
「へぇ、それで、どっちの方へ」
「前の広い道路を左に折れて、
・・・そこからがわからないんですよ」
「じゃぁ、そこまでは誰かが目撃した?」
「そこまで追いかけた人がいるんですが、
そこで見失ったようです」
「はぁ、なるほど。
でも、あのあたりは見晴らしもいいのに、
見失うとはねぇ」
「まぁ、そこに自転車なり車なり、
止めていた可能性がありますね」
「ははぁ、そうですねぇ。
ふぅむ。
で、ほかに目撃者はいないんですか?」
・・・しばしの間・・・
「あの、それを調べるために、
こうやって回ってるんです」
「ははは、そうですよね。
失礼しました。
で、その結果は・・・」
と聞きかけたところで、
刑事さんにさえぎられました。
「すみません。
こっちから質問させてもらえませんか?」
ん?
あら、
私ったら。
ずっと質問し続けてた?
あらぁ、まぁ、失礼!
でもテンション上がっちゃったんだもの。
でもね~、この状況から考えるに、
きっと、この犯人は捕まらないような気がするなぁ。
・・・とは、言いませんでしたけどね。
そんな気がします。
あ、もし、つかまったら、
こちらで必ずご報告しますね。
しかし、本当に地道に足で調べていくんですね。
これから寒くなるのに、本当にご苦労様です。
ドラマではピンとこなかったものが、
本物を見て、急にリアルになりました。
お芝居はウソで当たり前なんだけど、
なんとなく、これからドラマを見る目が、
一段と厳しくなりそうです。
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