昨夜は稽古初日。
といっても、日本髪の講習会をやりまして、
こちらに写真を出す予定だったんですが、
出来上がりの写真を撮る前に、
カメラがバッテリー切れ という、
おそろしくマヌケなことになりまして
プロセスなどはいずれ、
アップしたいと思っていますが、
いや、もう、昨夜はもう~、
それどころではなかったのです~
・・・はい。
・・・まさか、という場所で、また迷いました
それも昨夜は初参加の三嶋祐里ちゃんを連れて
通い慣れた稽古場の帰り道に・・・。
「お疲れ様ー」と帰るとき、
ちょうど祐里ちゃんと一緒になりました。
先日の顔合わせで、初めて会った若い役者さんです。
「どちらから帰られるんですか?」
「私は、東北沢だけど」
「あ~、よかったぁ。
私、行きにさんざん迷って、帰りが不安だったんです~」
「そうよねー。
ここ、ほんっとにわかりにくいもんね。
私もどんだけ迷ったか。
でも、さすがに今は大丈夫よ。
劇団の頃から、ずっと使ってきた稽古場だから」
「ここ、駅からも遠いですよね。
10分くらいかかりますか?」
「いやいや、そんなにかからないよ。
7、8分じゃないかな」
「えーーっ、そうだったんですか?
私、来るとき、30分以上かかりましたよ~」
「そうなのよ、みんな迷うの。
あ、でも、帰りは大丈夫よ」
この発言、すべて事実です。
最初に来る人は、まず全員が迷う、
というほど、ヤヤコシイ場所なのです。
私もかれこれ50回くらいは通っていますが、
迷わなくなったのは最近かな?
でも、最近は絶対に迷わなかったんです。
その理由の一つが、緑色の道。
詳しくは知らないのですが、通学路なのかなぁ。
「学」と大きな字が書いてある道路標示があって、
その一帯の道が緑色になっている。
これはイヤでも目につきます。
だから!
このポイントを曲がれば、もう大丈夫(だいたいは)。
・・・のハズでした。
ところが!!
なんと!!
ひどいことに!!
「学」がなくなっていた!!!
喋りながら、さりげなく「学」を探したのに、
なぜか、ない。
気がつけば、
自分の感覚よりずいぶん先まで歩いている気がする。
「あれれ?
おかしいな。ちょっと行きすぎちゃたかな?
でも大丈夫。次を曲がれば行けると思うから」
「よかったぁ。私1人だったら、
この暗い道、まったくわからないところでした~」
「そうだよね~。
ここ、ホントに難しいから。
あ、この公園、これがあれば大丈夫!」
・・・な、ハズだったんです。ほんとに!
だって、見慣れた公園だったから。
でも今考えたら、
さんざん迷っていたときに、
何度も通って「またここかよっ!」
と腹を立てた、その公園だったかも
自信満々で歩いても、
歩いても、
歩いても、
歩いても、
たどり着かず。
今度はこれもまた、見慣れた石の塀が目の前に・・・。
たしかこれは、迷ったあげく、
気がついたら下北沢にいた、ってときに通った場所だ。
「ありゃぁ、もしかすると下北に行くかも」
「へ? あ、私はどちらでも構いませんから」
そうか・・・。
彼女は私のこの性癖を知らないのだ。
だから、ちょっと不思議に思いながらも、
安心してついてきてる。
ううむ・・・。しょっぱなから、この印象は・・・、
できれば避けたいが・・・。
いや、そんな見栄を張ってる場合じゃないっ!
暗い人通りのない住宅地で、たまたま通りかかった若い女性2人。
彼女たちを逃したら、あとはないぞ!
「ちょっと、道聞いてくる」
「へ? 聞くんですか???」
そりゃ不思議だよね~。
さっきまで、自信満々で「大丈夫」を連発してたんだから。
「あの東北沢は、ここを左に行けばいいんですよね?」
「いえ、右です。
この道を右に曲がって、まっすぐ行って、
突き当りをまた右です」
「あ・・・(呆然)
ありがとうございました!」
「よかったですねー、聞いて」
「よかったぁ
だけど、いつの間に、右になったんだろう」
おのれ東北沢駅!
勝手に動いたな!!
そしてまた延々と歩くこと、10分。
「・・・突き当り、って言ってましたよね?」
「うん。突き当り、ないよね」
さすがの彼女も、体から不安オーラがあふれ出てきました。
「うーん。あっ、あの人に聞こう!」
「え?また聞くんですか?」
彼女がどんなに驚いても、
ほとんど通る人とてない、10時過ぎの住宅街。
ここを逃してなるものか!
こんどは中年の男性でしたが、
自分が少し戻ってまで、ちゃんと教えてくれました。
はい、彼女たちの教えてくれた通りでした。
ってことは・・・、
私たち、どれだけ、反対側を歩き続けたんだろう。
教えてもらった通りにまた延々と歩き、
やっと線路が! 駅が!
よかったぁ・・・
結局30分以上、放浪しました。
なにが7、8分だよっ!
・・・と、彼女は突っ込みたかったでしょうが、
そこはやはりね、そんなこと、そぶりにも見せずに、
「ありがとうございました!」
と言ってくれました。
このブログをアップしたら、
きっと次の稽古で、先輩たちから、
「あのね、望子さんには絶対に、道を聞いちゃダメなんだよ。
連れてってもらうとかも避けないと、エライ目に遭うからね」
なんてアドバイスをされるんだろうな~
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