望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話<一緒に出てなくてよかった!役者たちのトンデモ武勇伝・その7>

2020-04-17 16:43:05 | 舞台・ウラ話

病院脱出を決めた主宰とBさん。

「しかし、誰もいないと、やっぱりまずいかな」
「よし、◯◯を代わりに寝かせとこう」

(画像はイメージです)


「ええええっ? 本当に?
 本当にそんなことやったの?」

というのは、
後からその話を聞いたときの私の台詞です。

まさか、とびっくりしたのですが、
なんと、本当にやったらしい


ちなみに〇〇君は新人の役者さん。
大先輩の代役といえば、これも確かにそうだけど、
できれば舞台上でやりたかったでしょうに(笑)

しかし、見つかったらどうするんだ!
との私の心配は、

その時の彼らの頭の中には、
  なかった・・・のか、
   ないことにしていたのか・・・。


しかし、その間、つまり本番中に、
巡回の看護師さんが、
一度も来なかったという幸運にも恵まれて(?)、

結局Bさんは、2時間の舞台を見事にこなし、
汗だくでまた病院に戻り、
何食わぬ顔で寝ていたそう。

昔、「刑事コロンボ」でこんな話があったような・・・。
でも、実際にやっちゃったのです。


翌日の千秋楽はお昼だけの公演で、
だから、影武者と入れ替わるわけにもいかず、

先生に、
どうしても会わなきゃいけないお客様がいるので、
と外出許可をもらい、

また汗だくで2時間こなし、
さすがにバラシはせずに、また病院に戻ったという・・・。


しかしね。

しかし・・・、軽いとはいえ脳梗塞。
ひとつ間違えば、舞台でバッタリです

いくら舞台で死ねたら本望だって言ってたって、
現実はそんなきれいごとじゃ済みません。

それでも・・・ねぇ。
そのときの劇場は800人からの大劇場。
来てもらったお客様を帰すわけにはいかない。

その場に自分がいたら、どうするだろう?
思わず考えてしまいました。


    (つづく)





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