「熱燗や
討入りおりた者同士」
(川崎展宏)
いや、なんとなく、ちょっと、やっぱり、あーどうしよう・・・
それから過ぎること十五日。
討入りおりた者同士」
(川崎展宏)
暮になるとこの句がふと浮かんでくる。
討ち入りをするぞと言われて、
家族の顔が浮かんだのか、やっぱり怖くなったのか。
いや、なんとなく、ちょっと、やっぱり、あーどうしよう・・・
でグズグズしているうちに、
勇気ある四十七士に、ついて行きそびれて・・・
それから過ぎること十五日。
仇討ちの話題で持ちきりの中、
安い居酒屋でこっそりと熱燗を呑む2人。
「だめだよなぁ。俺たち」とか言いながら。
16年も前に新聞で読んだ句だけど、
こういう人間を愛して、
こういう世界を描くのが演劇じゃないかな、
とずっと思っている。
だから何年経っても、この句も、芝居も、いとおしい。
なーんて12月30日に、んなこと言ってて大丈夫なのか??
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