望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・・・本番の1日(その・14)

2013-02-12 08:50:03 | 舞台・ウラ話

なぜか時刻とは無関係に、
楽屋の話を始めちゃいましたが、

今は、
  本番中 
      と思って下さいませ。

開演して、ちょっと落ち着いてきた、
<12:00>ごろとしておきましょう。



公演も回数を重ねるうちに、
このシーンの頃には、自分はここに。
あのシーンあたりには、あの人はあそこに、

・・・みたいに、
だいたい居場所が決まってきます。


点々と、いろんなところに、
キャストがじっと、丸まってて、

・・・あ、丸まって、というのはヘンかな?
でも、そんな感じだったんです。

みんな一切、声を出さずに、
ただじーーっと出番を待っている、その様子が、

ケージのあちこちで、
丸まっているハムスターみたいでした 

(写真はイメージです)


そうなんです!

舞台そでと普通の楽屋との決定的な違いが、


<声が出せないーーーーっ


ほんの1メートル、いや、数十センチ先で、
芝居が進んでいるわけですから。


もっとも、
そでにずっとスタンバイしているメリットもあって、

人の芝居の声をちゃんと聞く⇒楽屋だと聞いちゃいない

出トチリがない⇒しようったって、ムズカシイ

緊張が持続する
  ⇒楽屋だと完全に緊張が切れるバカがいたりする


 が・・・、緊張、持続しすぎ(笑)

終演まで、ずっと息をこらして、
舞台のすぐそばに居続けるって、
これはけっこう、つらいものがありました。


もちろん、舞台⇔楽屋の通路が、
外階段しかない、といっても、
戻るのが禁止ってワケじゃないんです。

だから、最初は何とか戻ろうとも思ったんです。
私の役は、後半に、
ものすごくヒマな時間があるし。

でも、イロイロと考え合わせた結果、やめました。


劇場の壁や扉は、完全な防音壁で作られています。
だから閉めてしまえば、外の音は聞こえません。

でも、外階段を使うということは、
扉を開けたとたんに、
外の世界とつながっちゃうんですね。


もちろん、風が入ったところで、
ダイレクトに舞台には響きませんが、
恐いのが騒音なんです。

扉をあけるにしても、できるだけ騒がしいシーン、
つまり、音楽が入ってたり、怒鳴ってたり、
みたいなときを狙いますが、

それでも、たとえば、ドアを開けたとたんに、

車のクラクションがブブーとか、
救急車がピーポーピーポーとか 


なにせ防音壁ですから、外の音も入らない代わりに、
こちらも外の様子は、開けてみるまでわからない。
開けてびっくりは、いくらなんでも恐すぎます。

こんなリスクを考えると、
そりゃぁ、よほど用事がなければ、
楽屋には戻りたくなくなります。

だって、戻ったら、また帰ってこなきゃならない。
つまり、都合2回も扉の開け閉めをしなきゃならない。
となれば、「ちょっとゆっくりしたい」程度のことじゃ、
楽屋には戻らなくなりますよね。


あ・・・、
 そういえば・・・、

外階段の話を延々としましたが、
もっとすごい劇場があったんです!

今はもう無くなってしまった小屋なのですが、


あっ、これ、ぜひ書きたいので、
明日は脱線して、違う劇場の話をします!


  (つづく)






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