なぜか時刻とは無関係に、
楽屋の話を始めちゃいましたが、
今は、
本番中
と思って下さいませ。
開演して、ちょっと落ち着いてきた、
<12:00>ごろとしておきましょう。
公演も回数を重ねるうちに、
このシーンの頃には、自分はここに。
あのシーンあたりには、あの人はあそこに、
・・・みたいに、
だいたい居場所が決まってきます。
点々と、いろんなところに、
キャストがじっと、丸まってて、
・・・あ、丸まって、というのはヘンかな?
でも、そんな感じだったんです。
みんな一切、声を出さずに、
ただじーーっと出番を待っている、その様子が、
ケージのあちこちで、
丸まっているハムスターみたいでした
(写真はイメージです)
そうなんです!
舞台そでと普通の楽屋との決定的な違いが、
<声が出せないーーーーっ>
ほんの1メートル、いや、数十センチ先で、
芝居が進んでいるわけですから。
もっとも、
そでにずっとスタンバイしているメリットもあって、
人の芝居の声をちゃんと聞く⇒楽屋だと聞いちゃいない
出トチリがない⇒しようったって、ムズカシイ
緊張が持続する
⇒楽屋だと完全に緊張が切れるバカがいたりする
が・・・、緊張、持続しすぎ(笑)
終演まで、ずっと息をこらして、
舞台のすぐそばに居続けるって、
これはけっこう、つらいものがありました。
もちろん、舞台⇔楽屋の通路が、
外階段しかない、といっても、
戻るのが禁止ってワケじゃないんです。
だから、最初は何とか戻ろうとも思ったんです。
私の役は、後半に、
ものすごくヒマな時間があるし。
でも、イロイロと考え合わせた結果、やめました。
劇場の壁や扉は、完全な防音壁で作られています。
だから閉めてしまえば、外の音は聞こえません。
でも、外階段を使うということは、
扉を開けたとたんに、
外の世界とつながっちゃうんですね。
もちろん、風が入ったところで、
ダイレクトに舞台には響きませんが、
恐いのが騒音なんです。
扉をあけるにしても、できるだけ騒がしいシーン、
つまり、音楽が入ってたり、怒鳴ってたり、
みたいなときを狙いますが、
それでも、たとえば、ドアを開けたとたんに、
車のクラクションがブブーとか、
救急車がピーポーピーポーとか
なにせ防音壁ですから、外の音も入らない代わりに、
こちらも外の様子は、開けてみるまでわからない。
開けてびっくりは、いくらなんでも恐すぎます。
こんなリスクを考えると、
そりゃぁ、よほど用事がなければ、
楽屋には戻りたくなくなります。
だって、戻ったら、また帰ってこなきゃならない。
つまり、都合2回も扉の開け閉めをしなきゃならない。
となれば、「ちょっとゆっくりしたい」程度のことじゃ、
楽屋には戻らなくなりますよね。
あ・・・、
そういえば・・・、
外階段の話を延々としましたが、
もっとすごい劇場があったんです!
今はもう無くなってしまった小屋なのですが、
あっ、これ、ぜひ書きたいので、
明日は脱線して、違う劇場の話をします!
(つづく)
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