さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

Libraryのページに新たな書籍をUPしました!

2023-10-24 | 書籍

 このたびイギリスのAMAZONから取り寄せた書籍が届き、ホームページのLibraryのページに掲載しました!今まで、18世紀のラペットについて、レースの専門書では「様々な使い方があった」という文章を目にしていましたが、実際のところ、どのようなスタイルがあったのがいまひとつ不案内でしたので、こちらの書籍を取り寄せた次第です。

 それは“Exact Dres sof theHead”、正に頭のドレスについて描かれたです!こちらはロンドンの医師でもあり、宮廷の細密画家でもあったバーナード・レンズ三世(1682~1740)により1725年から1726年に描かれた図画集で、V&Aミュージアムの許可を得て複製されました。当時の女性の多様なラペットづかいや男性の色々なかつらなど、宮廷、オペラ、劇場公園など様々なシーンでのスタイルが描かれています。当時の女性は、つけぼくろを付け、ラペットをひるがえし…18世紀前半のファッション、ラペットの使い方を知りたい方、必見です。(男性のかつらについても、かなり楽しめますよ!笑)

 私が探した時には、日本のAMAZONで掲載されていた本が高価だったので、イギリスから取り寄せましたが、今は日本のAMAZONでも、イギリスと変わらないお値段(送料を考えると、日本の方がお安いと思います。)で出ているので、日本でお求めになるのもおすすめです。私が購入した本は、リバプールの大学図書館の放出品で、はるばるリバプールあらやって来たのかと思うと、それも感慨深かったです。こちらの本は店に置いていますので、店頭で実物をご覧いただけます。

 ラペットは17世紀末に登場する髪飾りの一種で、結った髪から首筋を ひらひら飾るエレガントなアクセサリーです。当時の肖像画(「皇帝フランツ一世、女帝マリア・テレジアとその子供達」部分1756年)などでもその使われ 方を確認することが出来ます。また、キャップクラウンという半円形の頭飾りの下側に付ける飾りとしても使われました。フランスではバルブ(髭)と呼ばれ、 17世紀に登場した際には二本に別れたものでしたが、年代と共に形が変化し、19世紀には一本につながった形が主流となりました。
エンジェルコレクションのラペットはこちらからご覧下さい。

💫「Les beaux objets 美しいものたち」 in Nagoya
~ゴトウユミコのラグジュアリーアニマルと草苅尚代のビスクドール~
「真紅のクリスマス物語」
11月30日(木)~12月4日(月)
12:00AM~6:00PM
(最終日は午後5時終了)
Le Salon des Reves サロン デ レーヴ
名古屋市東区東桜1-10-3則武ビル301号
(フラワーノリタケの3階です。)
(問)エンジェルコレクション
tel 03-6228-6230 もしくは090-1832-7704

★「特設サイト」はこちら*** http://www.angelcollection.jp/salon202311/beauxobjets.htm

◆エンジェルコレクションのホームページ

◆エンジェルコレクション公式Instagram

エンジェルコレクション
〒104-0061東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル208号
MAP
phone 03-6228-6230
営業時間:12:00~19:00
定休日:水曜日
アポイントメントのみ:火曜日(事前にお電話・こちらからお気軽にお問合せ下さい。)
※買付けや催事出店等で臨時にお休みをいただくこともございます。ショップ営業日はHPでご確認下さい。
※ご来店は事前にアポイントメントいただくのがおすすめです。


Libraryに新たな書籍をUPしました!

2023-08-05 | 書籍


 欲しかった書籍が二冊届きました!一冊は、銀座のショップや名古屋のサロンで展示していただいているラグジュアリーアニマルのゴトウユミコ先生推薦!1989年に京都国立近代美術館で開催されたロココから新古典様式までの衣装展のカタログ華麗な革命―ロココと新古典の衣裳展。美しいロココの衣装からナポレオン時代の衣装まで女子服、男子服とも、美麗な衣装でいっぱいです!そのうえ、18世紀のデザイン、美術、建築に関する世界トップクラスの専門家が様々な切り口から、それぞれ当時のファッションや風俗について考察していて、読み物としても興味深い、何より貴重な日本語の文献です。

 もう一冊は、先日、買付けの折、ロンドンのヴィクトリア&アルバートミュージアムに立ち寄った際に見てきたファッションギャラリー所蔵のドレスが掲載されているV&A Gallery of Fashion: Revised Editionです。実際にロンドンへ行かなくてもこの書籍でヴィクトリア&アルバートのファッションギャラリーの全貌が分かり、そのうえ現地のミュージアムショップで購入するのとほぼ変わらないお値段で入手できるのです!現地に行かれることがあっても、書籍は重いので、こちらからのご購入がおすすめです。(私もそうしました!)

 この二冊もLibraryのページよりAMAZONへ飛んでいただくことが出来ますよ。銀座奥野ビルのショップでは、Libraryに掲載している書籍を実際にご覧いただくことも出来ます。

 今年はお盆の最中も、銀座奧野ビルのショップは営業しております。暑い最中ですが、お近くにお越しの際には是非お立ち寄り下さい。

💫ジェイアール名古屋タカシマヤ
「フランス展2023 La vie est belle! ~人生は素晴らしい~」

8月22日(火)~30日(水)

💫阪急うめだ本店「素晴らしき時代マーケット」
9月6日(水)~11日(月)

💫日本橋三越本店
三越350周年「2023フランス展」Part1

9月27日(水)~ 10月2日(月)

詳しくはこちら*** http://www.angelcollection.jp/schedule.htm

※8月に開催の西武池袋本店「暮らしの中の骨董マーケット」にはスケジュールの都合で出店いたしません。

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定休日:水曜日
アポイントメントのみ:火曜日(事前にお電話・こちらからお気軽にお問合せ下さい。)
※買付けや催事出店等で臨時にお休みをいただくこともございます。ショップ営業日はHPでご確認下さい。
※ご来店は事前にアポイントメントいただくのがおすすめです。


お休みの日もお仕事の続きを

2021-12-20 | 書籍

 明日、明後日はお休みをいただきますが、仕事の続きが自宅でも出来るよう、レースとレースの資料と一緒に帰って来ました。(毎回、毎回、勉強の繰り返しです。)今までも何度もご紹介しているThe Identification of Laceや参考にしているオークションカタログ。分厚い洋書の資料も沢山持っているのですが、重い書籍を持って帰りたくなくて…。(笑)小さな、でもレースの基本の「キ」と思しき一冊で、いつも基本に立ち返る時にページを繰る一冊です。(そういえば著者の故Pat Earnshow縁のレースも何度か扱ったこともありましたっけ。)この通り、貼った付箋はボロボロになり、長い年月の間にページは外れてバラバラになってしまっているのですが、そんなところにも愛着を感じます。

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私のアンティークの参考書(レースの書籍色々)

2021-04-07 | 書籍

 このところしばらくお客様からのご依頼でアンティークレースの調べ物をしていました。今まで知っている、よく分っているような気がしていても(よく分っているような気がしているのが一番キケンともいえます!)、改めて調べてみると新たに知ることも多く、勉強し直すことの大切さを感じています。でも、新たに知ることは楽しいこと。アンティークレースの世界は奥深く、本当に勉強しがいのある世界でもあります。(書籍によっても書いてあることがまちまちだったりして、翻弄されています。笑)

 日々勉強あるのみ!そんな時、20年以上いつも私の傍らにあるのは、この小さなThe Identification of Lace。レースのことが知りたくて、確か一番最初にイギリスのアンティークフェアで購入したはず。(イギリスのアンティークフェアにはアンティークに関する書籍を扱うショップも出店しています。)何か分らないことがあると、まずはこのページを繰るため、今ではページが外れて、すぐにバラバラになってしまうので、取り扱いには注意が必要です。その下は1962年に発刊された日本語のレースの専門書レースの歴史とデザイン、一番下はこちらも日本語の(英語版もあります。)レース 歴史とデザイン。そして、右側の書籍は私が「レースのおじさん(この時代は男性もレースを付けることが流行しました。)の本」と呼んでいるAntique Lace: Identifying Types and Techniques。こちらには様々なグランドの図も掲載されていますよ。いずれもLibraryのページに掲載しています。

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「アンティークレース 16世紀から20世紀の美しく繊細な手仕事」をLibraryに加えました!

2021-01-09 | 書籍

 約10年前、神戸のファッションミュージアムで開催された「世界レース大会」で、市川圭子さんのレースコレクションをご覧になった方もいらっしゃるかも。昨年の晩秋に著者の市川さんから献本いただいたこちら「アンティークレース 16世紀から20世紀の美しく繊細な手仕事」をこのたびホームページのLibraryのページに加え、やっとご紹介出来るようになりました。(LibraryのページからはAMAZONでご注文いただけますよ。)

 世界的なコレクターでもある市川さんが長年収集された素晴らしいコレクションの数々が系統立ててまとめられていて、さらに沢山あるレースの歴史や種類についての詳しい解説も。鮮明なグランドの写真と共に説明されているので、システマチックで非常に分りやすく、何より読みやすい日本語なのがとてもありがたいです。(レースの専門書は日本語のものが非常に少なく、海外の書籍を翻訳した日本語版は、分りにくい日本語の場合が多々あるので。)まるでアンティークレースの教科書のような書籍です。

 すべてカラーページなのに、手に取りやすいお値段という点も魅力的。(若い方に手に取っていただきやすいよう、お値段を抑えたと伺いました。)前回、市川さんと実際にお目にかかったのは、コロナ禍になる前のフランスででしたが、次回お会いする機会がありましたら、この本を制作されるにあたって、どのようなご苦労があったか伺ってみたいです。また、こちらの本を手にされた方々が、さらにレースに興味を持っていただけたら嬉しいです。(画像の背景はブリュッセルにあるレースと衣装の博物館の収蔵品、ポワン・ド・ガーズのストールです。)

 そういえば、フランスの古書ディーラーが私のために取り置いてくれたレースに関する古い書籍が何冊かあるので、そちらもまたそのうち紹介したいです。

■「初売り」
1月7日(木)~11日(月)
1:00PM~6:00PM
エンジェルコレクション
東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル208号
tel 03-6228-6230
※安心してご覧いただけるよう、コロナウィルス対策のうえ細心の注意を払い開催いたします。
※お正月タイムの営業となりますのでご注意下さい。

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レースの歴史とデザイン

2020-06-04 | 書籍

 先日、レースコレクターの方からおすすめされて早速取り寄せたのがこちらの書籍!レースの歴史とデザインです!(AMAZONでは高価でしたので、私はYahooオークションで購入しました。)レースの大判の書籍では珍しい日本語の解説本で、発刊はなんと1962年!こんな時代にレースの専門書があったなんて!翻訳本ではないので、日本語も読みやすく、レースの図版もモノクロながら大判で見やすいです。

 レースの創生期より遙かに昔、エジプト時代のレース状のモノの解説からあり、ヴェネチアンレース以降のそれぞれのレースの解説はもちろん、18世紀、19世紀のマシーンレースの紹介まであります。また、私が特に興味深く読んだのは、「レースの覇権がフランスに移る時期、宰相コルベールがフランスの何カ所かに王立レース製造所をつくったものの、なかなか成功せず、成功したのはプロテスタントの多いアランソンの地だった。(私の要約です。)」という箇所。「なるほど~!勤勉なプロテスタントの多い地域なので、アランソンは有数のレースの産地になったのね。」と納得。他にも新たに知ることが多く、あっという間に読んでしまいました。

 こちらは「財団法人日本繊維意匠センター」が著者とされていて、しかも一般には発売されていなかったようです。1962年に誰のために、なぜ発行されたのか?そんなことも気になった一冊でした。

■エンジェルコレクション 25th Anniversary Antique Fair in Nagoya
~エンジェルコレクションのアンティークと作家達~
6月10日(水)~6月15日(月)
10:00AM~5:00PM(最終日は午後3時まで)
妙香園画廊 4F
名古屋市中区栄3丁目14-14(大津通栄ガスビル向い)
tel 052-241-1533
(問)エンジェルコレクション
tel 03-6228-6230 もしくは090-1832-7704

※コロナウィルス対策のため、細心の注意を払い開催いたします。会場は換気し、アルコールジェルを常備。会場ではマスク着用でお待ちいたしております。どうぞマスク着用のうえ、お越し下さい。

★特設サイトはこちら***

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【7日間ブックカバーチャレンジ】DAY 7

2020-05-27 | 書籍

赤毛のアン
モンゴメリ 著
村岡花子 訳

 「7日間ブックカバーチャレンジ」の最後はこの本、というかこのシリーズ。好きな本はまだまだ沢山あるのですが、最後は子供の頃から慣れ親しんだこの本を。赤毛のアンをはじめとする10冊のアンブックスです。東京の自宅にはこの2冊があるだけなので、残りの8冊は名古屋の家にあるはず。(実は、大半の本を名古屋の家に置いてきているので、何だか自分の頭を半分名古屋に置き忘れてきたような気持ちなのです。)「アン」の中でも私は、昔からある村岡花子さんの訳が好み。1冊目の少女時代のアンよりも、アンが大人になっていく過程の方が好きです。

 そして、アンティークを扱うようになった今、子供の頃は想像上の物でしかなかったアンが熱望した「ふくらんだ袖の服」も、マリラの「紫水晶のブローチ」も、リンド夫人の「刺し子のふとん(1952年に訳された時には、日本にはまだ「キルト」なんていう言葉はありませんでしたからね!)」も、アンの婚約指輪だった「真珠をぐるっとちりばめた指輪」もどんな物か分ります。(あまりにも露わに分りすぎて、想像して楽しんでいた子供の頃が懐かしいような気もします。)そして、欧米の優雅な文化はやはり第一次世界大戦までなのね、と思ったり…。

 「アン」以外にも、「若草物語」だったり「あしながおじさん」だったり、子供の頃に何度も読んだ本がいまだに強く印象に残っていて忘れられなかったりします。案外人間の本質は、子供の頃に大方形成されるものなのかもしれませんね。

■エンジェルコレクション 25th Anniversary Antique Fair in Nagoya
~エンジェルコレクションのアンティークと作家達~
6月10日(水)~6月15日(月)
10:00AM~5:00PM(最終日は午後3時まで)
妙香園画廊 4F
名古屋市中区栄3丁目14-14(大津通栄ガスビル向い)
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(問)エンジェルコレクション
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※コロナウィルス対策のため、細心の注意を払い開催いたします。会場は換気し、アルコールジェルを常備。会場ではマスク着用でお待ちいたしております。

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 緊急事態宣言解除になりましたが、ショップは5月中は引き続き完全予約制につきご来店を承っております。こちらからご予約、もしくは電話かメールでご連絡下さい。

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【7日間ブックカバーチャレンジ】DAY 6

2020-05-23 | 書籍

明日は舞踏会
鹿島 茂 著

 バルザックの「二人の若妻の手記」を元に紐解く社交界デビューまでのお話。19世紀の貴族の子女が、当時の教育の場である修道院から実家に戻ると待ち受ける社交界デビューという名の「婚活」!まずは身体にぴったり合った下着をオーダーメイドすることから始まり(きっちりした仕立ての下着がなければ、いくらお洒落なドレスを着ても映えないという概念の元、まずはここから!)、サロンの女王であるお洒落な母(母といっても、社交界の華である母に「母性愛」などという言葉は無く、娘にはまったく興味ナシ!)の見立てで、ドレスや帽子、靴など、順次誂えて社交界へ!女子だったら憧れる19世紀の舞踏会への道のりを解説します。

 鹿島先生の19世紀のフランスを題材にした著書は沢山持っていて、(「明日は舞踏会」の男性版とも言える馬車が買いたい!やらパリ時間旅行やら子供より古書が大事と思いたいやら…他にも沢山。)どれもおすすめなのですが、この本が一番夢があるかと。先生のコレクションでもある華やかなファッションプレートも目を惹きます。
 実は、私がパリで滞在する6区界隈の古書店で何度か姿をお見かけしたこともありますし、以前、ご本人が、奥野ビルを訪ねられ、偶然エンジェルコレクションに立ち寄られたことも。19世紀のパリの道先案内人のような方です。

 本の表紙のイラストは仮装舞踏会の衣装のモードイラストレーション。画像には舞踏会の必須アイテム、レースの扇とハンカチ、そしてダンスの相手や順番をメモするための舞踏会の手帳、カルネ・ド・バルを加えました。

 緊急事態宣言の延長に伴い、ショップは引き続き休業、完全予約制につきご来店を承っております。こちらからご予約、もしくは電話かメールでご連絡下さい。

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【7日間ブックカバーチャレンジ】DAY 5

2020-05-22 | 書籍

ボヌール・デ・ダム百貨店―デパートの誕生
エミール・ゾラ 著  吉田 典子 訳

 「7日間ブックカバーチャレンジ」の第5日目は、その名も「ボヌール・デ・ダム」、いうなれば「ご婦人方の幸福」百貨店。デパートの創生期、近代的な商法で飛ぶ鳥を落とす勢いだったデパートの様子を、ゾラが実際に、当時のパリの百貨店ボン・マルシェを取材したうえで、当時の風俗や恋愛を絡めながら描き出します。アランソンをはじめとする様々なレースや数々の布地、服飾小物など、私達が普段アンティークとして親しんでいるものが沢山登場するのも興味を惹きます。

 特にブルジョワの貴婦人が当時としても高価だったアランソンレースを万引きするシーンにはびっくり!(当時の貨幣価値で1,000フランのアランソンレースっていったい現代ではいくらになるのでしょうか?21世紀の現在、私が販売している金額よりも、当時の方がずっと高かったことは間違いありません!)

 舞台になったボン・マルシェは、世界で一番最初に出来たデパート。当時のままの姿で今でもパリ左岸に存在していて、私もパリに行くとたまに足を運びます。そんな自分が見知った場所に、華やかなブルジョワ階級の女性達が、お洒落な物を求めて「我先に!」と駆け込んでいたかと思うと、何だかとても不思議な気持ちになります。

 私の持っているアランソンレースと共に撮影してみました。2枚目の画像は、現在のボン・マルシェと19世紀末に販促のために店頭で配られていた石版印刷のボン・マルシェカードです。

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【7日間ブックカバーチャレンジ】DAY 3

2020-05-18 | 書籍

 え?またレースの本?と言わないで下さいね。昔から持っているからでしょうか、大型本の中では、これを開けることが一番多いです。元々、この英語版を持っていたのですが、日本語版があると知り、こちらも入手。(なので日本語版、英語版の二冊を所有しています。)専門書を翻訳したからでしょうか、少し分りにくい箇所もあるものの、レースの大型本の中では希有な日本語の書籍です。 

 既に廃刊になっているため古書として入手しましたが、その時に付けられていたパラフィン紙は、しょっちゅうこの本を手にしたため、この通りボロボロ。(笑)今となっては何のために付けたのか忘れてしまった付箋もいっぱいですが、それがかえって愛着を感じます。

レース 歴史とデザイン
アン・クラーツ著 平凡社

 レースの発祥から20世紀初頭まで大きなカラー図版付きで説明されていておすすめ!有名な作品も数多く集められていて、ヨーロッパの博物館で「あ!このレース見たことある!」と思うことも度々です。そして、(ヨーロッパの人にとって、イギリスはやはり大いなる田舎だったのでしょうか?イギリスにもレースは存在したはずなのに…。)イギリスレースがまったく掲載されていない点も興味深いです。大判のレース本を一冊選ぶならこれですね。次は、レースから離れ、この画像の右端に写っている「フランスのリボン」をご紹介したいと思います。

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