さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

“Modes en miroir”

2012-06-30 | ショップ

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 先日、「ハタ!」とこの書籍がまだLibraryのページに掲載していないことに気付き、今回掲載してみました。この書籍、淡いブルーの帯が付いているため、表紙の画像は、ドレスの上衣だけしか映っておらずいまひとつなのですが、実際は金糸銀糸が織り込まれた18世紀の衣装が沢山掲載。それもそのはずで、これは2005年にパリ・ガリエラ衣装美術館で開催された18世紀の衣装の展覧会“Modes en miroir : La France et la Hollande au temps des Lumières”のカタログなのです。

 “Modes en miroir” は「鏡の中のモード」とでも言えば良いのでしょうか?ローブ・ア・ラ・フランセーズなど、バックスタイルに特徴のある衣装が数多く集められていることからか、それともアンシャン・レジーム期の象徴ともいえるヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」を揶揄しているのか、18世紀の宮廷文化が華開いた時代のフランス、オランダの衣装130点あまりが収められています。副題の“La France et la Hollande au temps des Lumières”は、「栄光の時代のフランスとオランダ」とでも言えば良いのかしら、フランス語に詳しい方がいらしたらお教え下さい。

 この本もお店に置いてありますので、興味のある方はどうぞ見にいらして下さい。この展覧会からもう7年も経つのですね。私は買付けの折に現地で実際に見ましたが、鏡が沢山配置された、まるでローブ・ア・ラ・フランセーズを着た女性がずらりと並んでいるように見える展示。それはマリー・アントワネットに謁見する女官達がずらりと並んでいるようで、「ヴェルサイユのバラ」を彷彿とさせました。

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新着ジュエリーをUPしました!

2012-06-28 | アンティーク

 お待たせしました!新着ジュエリーをUPしました。今回はいつにもまして沢山のジュエリーが新入荷しております。また、フランス、イギリスの物だけではなく、久し振りに立ち寄ったベルギーのジュエリーも。どうぞゆっくりご覧下さい。ホームページのジュエリーのページへはこちらからご覧いただけます。

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 非常にクリアで大きなローズカットダイヤのリング。一度指にはめるとただただ眺めていたくなってしまいます。よくアンティークをご存じない方から「アンティークだから高いんでしょう?」と尋ねられることがままありますが、このリングを見たら誰も「アンティークだから高い!」なんて言えないはず。現行品に比べて中間で搾取する(?)人のいないアンティークジュエリーはとてもリーズナブルだと思います。

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洒落た“Y”と“G”の字体を組み合わせたモノグラムにはびっしりローズカットダイヤが埋め込まれています。シャンクの部分にはふんだんに地金を使った重量感のあるリングです。きっと何かこのリングを巡ってのストーリーのあるメモリアルリングだと思います。 アンティークならではの雰囲気ですね。

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 中央のダイヤも輝きも美しい、縦に伸びたフォルムが綺麗な色石を使ったアール・ヌーボーのリングです。 シャンクの部分が薄作りで、指にはめたときに心地良く指にフィットします。

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 この小さなローズカットダイヤが埋め込まれたシードパールのハーフエタニティリング、実際にはめた方が動きとともにローズカットダイヤがキラキラ瞬いてずっとずっと美しく見えます。お試しになりたい方はどうぞお店へ。シードパールだけのリングよりも一段グレードの高いリングです。

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 なかなか画像ではダイヤの透明感や輝きがいまひとつ表現できず残念。実物はクリアなダイヤで、クールで辛口な雰囲気がとても素敵なのです。なにしろいちめんに施された繊細なミルグレインの細工も凄い!どうぞお店に実物をご覧にいらして下さい!

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 綺麗に整った美しい形、綺麗に揃った色石、シードパール、とてもバランスの取れたペンダントです。ブローチとして着けられる2ウェイである点もポイント。一粒で二度美味しいジュエリーです。

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 ペリドットのグリーンとトルマリンのピンクの色の対比が美しいペンダントです。アール・ヌーボー特有のハート形もチャーミングです。裏側から見ると分かりますが、実は結構複雑な作り。現代だったら、もっと単純な形にアレンジしてきっとワックスで簡単に型取りして作ってしまうのでしょうが、ひとつひとつのパーツを組み合わせた職人仕事です。

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 画像では分かりにくいのですが、実際は明るいルビーの色合いがとても素敵なのです。リボンを結わえたガーランドから お花が一輪。いかにもフランスらしいフェミニンなデザインですね。普段から着けていただきたいジュエリーです。

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 このシールも、隅々まで神経が行き届いた細かな細工が魅力的、表面にびっしり彫刻が施されています。3アイテムのチャリティモチーフも現代のジュエリーには見ない興味深いデザインです。

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 トップの美しいローズカットダイヤにサファイヤとペリドットの組合わせ。この色石ふたつの組合わせが華やかな雰囲気です。実はサファイヤは、無色透明、イエロー、ピンク、グリーンなど様々な色合いがあります。こうした石の使い方もアンティークらしくて面白いですね。

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 とても美しいアクアマリンです。周りのいかにもアール・ヌーボーのデザインも素敵、お花の彫刻的な表現はこの時代のフレンチジュエリーの特徴でもあります。実際に着けると、とても存在感があって良いですよ。紺色などブルー系のお洋服におすすめ。

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 久し振りに使いやすいアイボリーブローチが手に入りました。オールドローズと菫のロマンティックなモチーフ、特にオールドローズのこんもりとした幾重にもなった花びらの彫刻は魅力的です。

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 今回はピアスも多数入荷しております。この美しい濃い色合いのルビーとシードパールの組合わせも魅力的。リングやペンダントなど、ルビーを使ったジュエリーを身に着けたときに是非合わせていただきたいピアスです。側面から見ると分かる台座の繊細な細工、ふたつとも綺麗に色の揃ったナチュラルなルビーがなんとも良い色合いです。

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 小さな石を組み合わせたアンティークらしい細工物。クローバーのピアスです。実際に着けていただくと、耳元でキラキラと光る小さなクローバーがとても愛らしいと思います。三つ葉のクローバーは、ヨーロッパではキリスト教に基づく伝統的なモチーフ。そんな点にもアンティークらしい面白さがありますね。

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 小さなピアスなのに、とても繊細で緻密な細工です。実物をルーペで覗くと、ホワイトゴールドの部分の地模様が彫刻も細かく、 ゴールドの部分にはびっしりミルグレインが施されていることが分かります。こんな小さな世界に、こんなに凝った細工をするのは、やはりアンティークだからなのでしょうね。

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築地散策

2012-06-27 | 日常生活

   お休みの今日は、午前中から河村共々ヘアカットへ。ふたりともすっきりして帰ってきました。そして、その後は築地へ。以前、東京に出張に来ていた頃は、毎度晴海のホテルに滞在して銀座までバスで通っていたので、築地はバスの車窓からよく見る風景。でも今まで実際に歩いたことはありませんでした。

 まずはお魚料理が美味しいフレンチレストランでお食事。今日もメニューは、鰯とトマトのタルト、タマネギのポタージュ、真鯛のポアレ、そしてデザートはタルトタタン。期待以上の美味しさに大満足!お昼からひとりでワインを二杯も飲んでしまいました。(笑)

 その後は念願の築地散策!午後2時過ぎで、場外のお店はもうほとんど閉っていましたが、築地は私達の住む人形町と同様、いやそれ以上に古い建物がいっぱい!東京大空襲でも焼けなかったのですね。まるで地方の港町の市場に迷い込んだようで楽しかったです。いつもは重いパソコンを持って自宅とお店を往復していますが、今日は身軽にポシェットひとつ。iPhoneで撮った画像ですが、どうぞご覧になって下さい。

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 流石築地、「魚霊祭」ですって!?ここは場内の横にある波除神社(なみよけじんじゃ)です。

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 看板代わりの大漁旗が、東京でなくてどこか地方の港町に来たみたい。以前、金沢旅行の際に立ち寄った氷見の漁港を思い出します。

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 人形町にもいくつかあるのですが、築地の場外にもこうした銅板葺きの建物がまだ多く残っています。 銅板葺きだったから空襲で火の粉が飛んできても燃えなかったのかしら?

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 こちらも銅板葺きの建物。看板も年季が入ってる!

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 こちらの看板建築の建物も戦前の建築でしょう。実はこの建物、壁にあるデコレーションが!   

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 よくよく眺めると窓の上にエンジェルのデコレーションが!築地とエンジェルはあんまりマッチしませんが(笑)、興味深かったです。

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明日はお休み

2012-06-26 | 日常生活

 明日は二週間振りのお休みをいただきます!午前中から、忙しくてずっと行けなかった美容室に行って、その後も予定が色々。既に今から興<wbr></wbr>奮状態(?)です。(笑)

 ですのでホームページの更新もお休み明け。既にテキストも画像も出来上がっていて、後はそのふたつを組み込んでいくだけ。もう少しで出来上がる予定です。明日はすっかりリフレッシュし、元気になって(ヘアカットも済ませてすっきりして)戻ってきます。どうぞしばしお待ちを!

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突然の来訪は…

2012-06-25 | 日常生活

 今週中に新着商品をUP出来るよう、今日もお店を開けつつパソコンに向っています。意外にもこの更新作業というもの、自分が「素敵!」と思って買付けたものを、改めてひとつひとつ、その魅力を具体的にテキストにしていく作業は、買付けたときのドキドキした気持ちがよみがえって結構楽しいのです。 なるべく早くご覧いただけるよう、ただいま精鋭作業中です!UP出来次第、お知らせのメールをお送りしておりますので、まだSign Bookにご登録されていない方は是非ご登録下さいね。

 さて、今日はそんな作業に没頭していた夕方、ふっとお店に現われたのは…私達が「ジェラルド」と呼ぶ名古屋のアンティークディーラー、ガレやドームを扱うベデザンジュさん!フランスのニース出身、はっきりしていて裏表のない彼は私達の大好きな人物です。名古屋にいるはずの彼がいきなり目の前に現われて、ただただびっくりするやら、嬉しいやら。久し振りの再会に、すっかり引き留めて話し込んでしまいました。

 東京に用事で来ていて、たまたま銀座に来たので、「そういえば…。」と奥野ビルに立ち寄って下さったのだそう。以前はあちらこちらのフェアで一緒になっていた彼ですが、ここ最近は、私達が名古屋を離れたり、お互いのスケジュールの都合でなかなか会えなくなってしまいました。でも、いつも元気の良い彼に会うと、こちらも元気になるような気がします。

 今日も名古屋のお話やフランスのお話が尽きず名残惜しく、最後は「今度は一緒にご飯食べようね!」とフランス式に両方の頬と頬をくっつけるビズーをしてお別れしました。明日の火曜日は私達の週末。彼から元気を貰い、もう少し頑張れそうです。

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まだ少し先ですが…

2012-06-24 | フェア

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 まだ少し先のお話ですが…ホームページに7月末に名古屋で開催の「アンティークとロマンティックな手仕事展Vol.3」の特設ページを作りましたので、どうぞご覧になって下さい。今後も新たな画像等をUPいたしますので、見逃せませんよ!

 今回は、色葉、染め花Horry、armarium、Ankiniの出展いただくすべての方々がワークショップを開催いたします。ワークショップの詳細やお申し込みもこちらのページから承っております。フェアと共にワークショップも楽しみにしていただければと思います。

 今回で3回目になったこのフェア、仲間と一緒に作り上げるこうした企画は私達もとても楽しみ。素敵なフェアにするべくお世話役として精一杯頑張りたいと思っています。

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次の作業は…

2012-06-22 | 日常生活

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 今日はお客様のお相手をしながら、早速ホームページの更新作業を始めました。今回もまずはジュエリーから。少しでも早くご覧いただけるよう、ルーペを片手にパソコンに向い精鋭作業中!(パソコンに向うときには通常メガネを掛けているので、ルーペで見る際にはメガネを外してルーペを覗き込み、そしてまたメガネを掛けてパソコンに向って…。この一連の作業、結構面倒なのです。笑)

 今回はいつにもまして数多くのジュエリーが入荷しておりますので、乞うご期待!なるべく早くUP出来るよう頑張ります。もちろんお近く方は、店頭へ是非実物をご覧にいらして下さいね。

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新入荷フェアへようこそ!

2012-06-21 | フェア

 今日から新入荷フェアが始まりました!なんとか買付けたアンティークすべての整理が出来、間に合いました!(ほっとひと息。)どうぞお店の様子をご覧になって下さい。今回はこんな感じです。どうぞお店に遊びにいらして下さい!

 それから、ひとつお知らせが。長らくお関西のお客様に世話になっておりました京都大アンティークフェアですが、前回を最後にしばらくお休みすることになりました。また良いチャンスがありましたら復帰したいと思っております。どうぞ宜しくお願いいたします。

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模様替え

2012-06-19 | ショップ

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 新入荷フェアを前に、台風で大雨の夕方、まずはすべての整理の終ったジュエリーだけをディスプレイ。実は今回、パリの生地屋街で、ダマスク織りの素敵な生地を調達。早速、今までの黒のベルベットの替わりにジュエリーの下に敷いてみました。花柄の地模様が織り出されたボルドーの生地です。

 前々からガラスケースの中の黒いベルベットの暗い雰囲気が気になっていて、今回の買付けでは「モンマルトルの生地屋街で絶対何かを調達!」と目論んでいたのですが、大きな生地屋さんの上から下までさまよった挙げ句、自分達のイメージにぴったりの生地が見つかり大満足!これならお店の壁の色とも調和しそうです。

 やっぱりフランスの生地の色合いって、日本の物とは全然違いますね。シルクのデリケートな色合の品揃えに感動し、今回初めてこの辺りを訪れた河村も、沢山のトワル・ド・ジュイに歓声を上げ、「フランスの生地屋さんってなんて楽しい!」と生地屋街に開眼したようです。

 このボルドーの生地、少し余りが出たので、お店の椅子のためにクションでも作ってみようかと思っていますが、「せっかくだから凝ったブレードやタッセルが付けたいなぁ。」と夢は膨らむばかり。材料の調達にまた時間がかかりそうです。

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今日も準備中!

2012-06-18 | 

 木曜日からの新入荷フェアのため、このところアンティークに囲まれてせっせと作業中。蒸し暑かった今日もアイロン片手に大汗。「う~ん。アンティークディーラーってやっぱり体育会系だわ。」思いながら仕事をしていました。(それってうちだけでしょうか?)

 何とか木曜日に間に合わせるために今日も商品を自宅に持ち帰って残業。今日はフランスで仕入れたお花を持ち帰って、自宅で綺麗になるよう作業。これは自宅でしか出来ないことなので、毎度持ち帰りが必須です。「自宅で何をするか?」ですって?それはヒミツです。興味のある方はまた直にお聞き下さいね!(笑)

 どうやら明日は台風で大荒れのお天気のようですね。どうぞ皆様もご自愛下さい。そうそう、河村も「しのぶ写真館」に買付けの写真を掲載し始めたようです。よろしかったら、どうぞそちらもご覧になってみて下さい。

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