この絵はアンティークではありません。実は、先日の京都大アンティークフェアで私達が手に入れた小さな絵画。元々コレクターとは対局にいる私達、以前は自分達が出店した骨董祭で、和物屋さんから自宅で使う和食器を購入することはありましたが、このところ自分達のために何か購入することは皆無でした。
久々に出店した今回、一軒お隣の和物屋さんのブースにこの絵を見つけた河村が、「もの凄く可愛い!!猫ちゃんにレースとすずらんで、うちにぴったり!」と興奮気味に教えてくれました。「欲しい!欲しい!どうしよう?」と迷った挙げ句、結局いただいたのはアンティークフェア終了時。その和物屋さんが片付けている最中に「こんなお忙しい時に大変申し訳ありません!」と平謝りしつついただいて帰ってきました。
遠目から見ていた時は、アンティークのポストカードのように見えましたし、和物屋さんには「これって水彩じゃないの?」と言われていましたが、よくよく見ると背景は金箔張り。和風な感じもあり、猫のくせに中世っぽい衣装を着ているところも可愛く、すずらんがキュート。早速自宅の壁に飾っています。たまにはこんなお買い物も良いですよね!
本当は猫を飼いたくてたまらない私達なのですが(東京へ引越すまでは私の実家に住んでいたため猫を切らしたことがなかったのです。)、買付けや出張、帰省があるため生き物と植物はNG。その代わりということで…。
思えばもう二年経ったのですね!このたび東京へ移り二年が経ち、明日からオープン2周年記念“2nd Anniversary Fair”を店頭とインターネットで開催いたします。
あれから二年経ったかと思うと本当に感慨深いです。(お店と自宅のダブルの引越は今思い出してもオソロシイ。もう二度としたくはありません!笑)いまだに名古屋を恋しく思う私ですが、それと同時に銀座のお店にお越し下さる皆様、インターネットでご注文いただく皆様にはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。
どうぞ何か気になっていらっしゃる物がございましたら、この機会に是非!店頭でも、皆様のお越しをお待ちいたしております。
昨日お店で商品の受け取りをし(まるで引越のにももつを受け取るような感じです。)、ヘトヘトになりながらも頑張って一日でお店のディスプレイを済ませたので、今日は終日お休み。雨の一日でしたが、自宅で大掃除をしたり、読書をしたり、珍しくのんびり過ごしました。
いつものお休みでしたら、河村にどこかしら連れて行かれるのがお決まりですので、お家でじっと過ごすなんて本当に珍しいこと、河村本人曰く「滅多に無いこと!」です。(「来週こそはどこかへ行こう!」と今から手ぐすね引いている河村です。)でも、お陰で私はゆっくり身体を休めることも出来、すっかりリフレッシュ!明日からまた元気にお仕事出来そうです。
外部のフェアのお仕事が続いた6月でしたが、しばらくはお店でじっくり過ごします。ホームページの更新も待っていますし、どうぞお店へもいらして下さい!
帰宅
先程京都から東京へ戻ってきました。京都では久し振りに沢山の関西のお客様にお目にかかることが出来、嬉しかったです。会場にいらして下さった皆様、誠にありがとうございました。また京都へも来ますね!1年3ヶ月振りの京都でしたが、やはり実際にお客様とお顔を会わせるのは大切だと痛感しました。
1年3ヶ月ぶりの京都ということは、名古屋以外では1年3ヶ月ぶりの国内出張ということ。以前は月2~3回(多い時には4回!)も出張していたのに、東京に移転と共にめっきり出張することも無くなってしまいました。なので、今回は荷物を作る際に「あれ?シャンプーっていったかしら?」と河村に尋ね、「ロンドンのホテルじゃないんだから!」と呆れられたり、スリッパやパジャマを持って出掛けてしまったり…。(日本のホテルにはどちらも置いてありますよね。)
お仕事が終った夕方からは、こちらも久し振りに仲良しの仕事仲間のアンティークディーラー達と一緒にお食事。ブロカントA夫妻、サブリナ、アンブル、そして、今回は出店していない京都在住のクロテッドクリーム、そして私達、というメンバーで賑やかに楽しく過ごしました。
という訳で、久々の京都は充実した日々でした。明日はゆっくりお休みをいただき、また明後日、荷物が到着。明後日、し明後日で荷物をお店にディスプレイし、元の生活に戻ります。今週は27日木曜日より平常営業いたします。
明日から開催されます京都大アンティークフェアのため、今日から京都に来ています。今まで、京都と言えば自家用車での出張でしたが、今回から新幹線で!JR東海ツアーズのパックを利用し、今回のホテルはとても快適。河村と「たまには出張もいいね!」とごきげんで言い合っています。
今日は午後から会場で飾り付け。作業は午後3時まででしたので、また明日8時から会場入りして飾り付けの続きをする予定。明日もあいにくの雨のようですが、どうぞ関西の皆様、会場へいらして下さいね!
さて、長々迷走(?)を続けておりました「買付け日記」もようやく完結!最後はヴィクトリア&アルバートミュージアムの内部画像を。どうぞこちらもご覧下さいね。
お休みの今日は日本橋三越へ増淵緑先生のビスクドール展へ。(上の画像がいただいていたDMです。お店にも置いておりますよ!)この素敵なDMをいただいて楽しみに出掛けましたが、会場へ着いてびっくり!なんと40点のお人形が勢揃い、その様は迫力の可愛さです。
どのお人形も優しい表情で、素敵な素材、凝った作りのドレスとボネ。そしてそれぞれの衣装に合わせたお靴がまた可愛らしい…。思わずずっと眺めていたくなってしまいます。会場では偶然にお客様ともバッタリお目にかかり、先生とお客様、そして私も仲間に入れていただいて楽しいおしゃべりに花が咲きました。
会場は日本橋三越新館8F、ギャラリー・アミューズで6月25日火曜日までです。ご興味のある方はどうぞお出掛け下さいね。
増淵先生に「写真を撮ってもいいわよ!」とせっかく言っていただいたのに、今日に限っていつも持ち歩いているカメラを置いてきてしまいました。 iPhoneでの撮影ですがどうぞご覧下さい。…やはり日本橋三越で実際にご覧いただくのが良いと思います。(笑)
明後日からの京都出張のため、今日は午前中にほぼすべての商品を出荷。お店から商品が無くなってすっかり身軽になった私達は「そうだ!映画に行こう!」と前から行くことを予定していた「華麗なるギャッツビー」を見に有楽町へ。
MIU MIUやPRADAの衣装とティファニーのジュエリーが話題になっていたこちら、束の間のアール・デコの世界を垣間見られるかと思っていたのですが…とてもゴージャスで当時の喧噪は良く分かったものの、ストーリーはちょっと…。あまりの狂乱さ加減に「だからイサドラ・ダンカンは首が絞まって死んじゃったのね。」とか、溢れんばかりのシャンパンに「なるほど。モエ・エ・シャンドンがオフィシャル・パートナーだものね。」なんて、関係の無いところで納得。欲求不満な感想は、頭の弱そうな(「悪そう」ではありませんよ!)ブロンドのヒロインに感情移入出来なかったからかも…。
お店に戻ってきたところで、1階のアンティークショップ「裏庭」さんに会ったので、「月桂樹の付いたヘッドバンドはそれらしいけど、リングとかイヤリングはやっぱり今のティファニーっぽい。衣装はアール・デコっていうより、いかにもMIU MIUやPRADAって感じのものもあったし…。」とブチまけたところ、「これだからアンティーク屋さんは…。」と苦笑されてしまいました。たぶん私は自分がコレクションしているアール・デコのファッションプレートのどこかミステリアスな世界を期待していたのかも。
済みません、こんな辛口の感想で。(笑)1920年代のアメリカの絢爛豪華な饗宴シーンの再現は成功していると思います。
ついでにこちらは先日パリで見てきたオートクチュールのアール・デコのドレス。やっぱり素敵です!
今回はレースの更新です!レースはエンジェルコレクションが扱うアンティークの中ではもっとも繊細なアイテム。機会がありましたら、是非店頭でルーペ片手に実物をご覧いただきたいです。今回UP しましたレースもすべて今週末開催の京都大アンティークフェアへも持って参ります。関西にお住まいの方は是非こちらの会場へ見にいらして下さい。
思わず「幻の」と付けてしまうアランソンのハンカチ。長年この仕事をやってきて、今まで私自身が扱ったアランソンのハンカチはたった一点。その他に、仕入れなかったものの実物を目にしたのは二点だけ。(うち一点はレースで出来た「フレーム」のみしか残っていませんでした。)19世紀のアランソン自体が珍しいレースですが、「製品」になった物はさらに稀少だと思います。レース自体も繊細ですが、細かく寄せられたギャザーがよりいっそうレースを引き立てています。
http://www.angelcollection.jp/shophome/lace/l7701.htm
こちらも19世紀のアランソンレース、これはドレスの裾を飾ったボーダーです。同時代のベルギーのニードルレース、ポワンドガーズと比べずっと数少ないアランソン。同じ19世紀のアランソンばかりを並べて見比べるのも楽しいですよ。
http://www.angelcollection.jp/shophome/lace/l7702.htm
昨日のブログに掲載したこちらは18世紀半ばのブリュッセルレース。上が逆V字になった変わった形ですが、この時代に流行した頭の後ろに付けた飾り、ラペットであると思います。こんなレースを背中にひらひらさせていたなんて、18世紀はなんと優雅な時代だったのでしょう。優雅な孔雀の模様が印象的ですが、他にも様々な植物や蜻蛉なども表現された見どころたっぷりなレースです。
http://www.angelcollection.jp/shophome/lace/l7706.htm
このヴェネチアンレースは17世紀後期、なんと300年以上も前に作らたレースです。グランドすべてにブランケットステッチを施し、小さなピコットを付けたその仕事は、19世紀、18世紀のレースとはまた違っていて、あまりの繊細さ、緻密さにただただ溜息。ヴェネチアのブラーノ島のレース博物館で見たヴェネチアンレースの数々を思い出しました。
http://www.angelcollection.jp/shophome/lace/l7704.htm
今まで数々のデュシェスレースを扱ってきましたが、草花模様がポピュラーなデュシェスの中では一風変わったペイズリーを思わせるデザイン。そして、ドロンワークを思わせるような透かしになった細工がふんだんに施されている点も特徴。花模様だけでないデュシェスの魅力が感じられるレースです。
http://www.angelcollection.jp/shophome/lace/l7703.htm
ホームページでもお知らせしておりましたが、近日中に更新いたします。メールにて「更新のお知らせ」をご希望の方はどうぞSign Bookへご登録下さい。
さて、今日もお店ではホームページの更新作業を続けております。18世紀半ばのこちらのレースは孔雀とザクロ、ナツメヤシの文様。ザクロやナツメヤシが豊穣の印であることは知っていましたが、インドが原産でヨーロッパにはいないはずの孔雀が、ヨーロッパではキリストを表す裏意文であることをこのたび初めて知り、改めて納得。「力強さ」や「気高さ」、そういえば孔雀は呉服の文様にも使われていますね。
何世紀もの時間を経ても、洋の東西はあっても、人間の感じること、考えることは案外同じなのかもしれませんね。そんなことを思うと、遙か自分とは遠い存在だと思っていた18世紀のヨーロッパの人々が近しい存在に思えるから不思議です。
さて、今週金曜日からの京都大アンティークフェアに商品を送るため、明日月曜日は夕方からお店の商品を撤収、火曜日に発送の予定です。今週、来週は出張のためお店の営業がイレギュラーになりますが、どうぞ宜しくお願いいたします。