さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

明日から買付け

2007-04-18 | 日常生活

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 昨晩遅く、というより「今日の早朝」と言った方がよい時間になりましたが、お陰様で無事名古屋の自宅へ戻ってきました。

 たった10日間程留守にしていただけなのに、出張前は満開だった桜は、いつしか葉桜になり、新緑の美しい季節へと変貌していて、季節の移り変わりを感じました。そんな自宅には、私の留守中にある郵便物が。そう、この竹下夢二の切手シリーズ、東京へ行く直前に、いつも用事を済ませる郵便局で偶然パンフレットをみつけ、「わぁ、素敵!」とその場で注文したもの。留守中に自宅へ届けられていました。

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 台紙を開けるとこんな感じ。切手自体はシールになっています。元々、あの切手の小さな世界が好きで、お花の切手をみつけると、今までもついつい入手していたのですが(その季節に合わせたお花の切手を貼るのが私の楽しみです。)、この切手シリーズ、「婦人グラフ」編となっていて、1924年から1928年までに刊行された「婦人グラフ」の夢二の描いた表紙や挿絵が切手になっています。こんな美しい台紙も付いていてなんだか嬉しくなってしまいます。

 インターネットでも調べてみましたら、こちら でも購入することが出来るようです。よくよく見てみると、ピーター・ラビットの切手などもあって、「ま、まずい…。」またまた欲しくなってしまいました。

 さて、いよいよ明日から買付けです。今日は、お待たせしていた荷物も送り終えてほっと一息。さぁ、今から自分たちの買付けの荷物を作らないといけません。(毎回の常で、夜更けてからやっとスーツケースに手を付ける私と河村でした。)買付けの様子はまた「買付け日記」でお伝えしますので、どうぞお楽しみに!それでは行ってきま~す!

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プランタン今日まで

2007-04-17 | フェア

 10日間の長かったプランタン銀座のフェアも今日でおしまい。店頭へわざわざ足をお運びいただいた皆様、ありがとうございました。このところイレギュラーな時期に開催されたり、若干の規模縮小を余儀なくされていたプランタン銀座のアンティークバザールですが、この夏にはプランタンが改装され、秋からはまた広いフロアで元の規模に戻るようです。

 フェアは今日6時まで、その後片付けをして、今日中に名古屋へ帰ります。今回は、気を抜く間もなくまた明後日からすぐに買付けが始まりますし、明日はお待たせをしている代引の商品を送ったり、買付けの準備をしたり、忙しく過すことになりそうです。

 

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プランタン銀座アンティークバザールに出店中


すずらんのブーケ

2007-04-15 | フェア

 昨日、プランタン銀座の店頭におうちからこ小さなブーケを持って来てくださったのは、アンティークバザールの下の階にあるシビラのショップにお勤めのお客様。私達がひそかに“シビラちゃん”と呼んでいるチャーミングな彼女、お休みの日には千葉にある「草ぶえの丘バラ園」にボランティアとして薔薇のお世話に通う素敵な女性です。

 このパンジーにすずらんがあしらわれた小さなブーケ、思わず「もうすずらん、咲いているんですね!」と声をあげてしまいました。それからというもの、店頭にあったすずらんのカードと見比べ、あまりの可愛さにため息。すずらんは、フランスでは「聖母マリアの涙」と呼ばれるお花で、5月1日のすずらん祭りの日には互いにすずらんの小さなブーケを送りあう習慣があります。(だからフランスのカードにはグリーティングのためにすずらんのカードがあるのです。)

 そんな訳で、先日のイースターに続き、今日はすずらん三昧を!

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バスケットいっぱいに盛られた沢山のすずらん。“Heureuse Annee(幸福な年)”これはすずらん柄には珍しく新年のお祝いのカード。

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“Souvenir de Printemps(春の記念)”の文字からグリーティングカードであったことが分かります。

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オーソドックスだけど一番すずらんらしいカード。ブルーのリボンもお洒落です。

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こちらも同じく「五月の記念」ですね。

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上のカードと同じく、このレースとすずらんのシリーズはロマンティック!

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描き手によってもずいぶんすずらんの表現が違ってきますね。

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“Saint-Dizier”はパリから西へ200キロほど、シャンパーニュ地方の小さな都市です。きっとスーヴェニールとして売られていたカードなのでしょう。トリコロールのリボンがフランスらしい。

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ミニチュア香水瓶セット

2007-04-14 | フェア

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 プランタン銀座のフェアも残すところあともう少し、先日いつもお立ち寄りいただくMコサさんがご自身で作られたこんなミニチュアの香水瓶セットを持って尋ねてくださいました。ミニチュアのお帽子やジュエリーなど、小さな小さな作品を作られて発表されているMコサさん、小さいながらお花やリボンで思い切りエレガントにデコレーションされているお帽子を見ると、いつも「いったいどんな指をしているの?」と思ってしまいます。

 今回の香水瓶セットはアール・ヌーボーのラベル付、リボンとレースで飾られたお揃いのディスプレイスタンドに並べて飾ることが出来ます。一緒に画像に撮った私のロケットのサイズを見れば、どんなに小さいか分かろうというもの!下の段の背の低い香水瓶にいたっては、私の小指の爪と同じくらい!!(あまりの小ささに、実はこのディスプレイスタンドに並べるのが大変でした。)

 来週自宅に帰ったら、私の香水瓶コレクション(3月21日のダイアリーをご参照下さい。)と一緒にディスプレイしよう、と今から楽しみにしています。

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「赤毛のアン」

2007-04-13 | フェア

 以前、アンティークのお仕事を始めたばかりの頃は、お客様のほとんどが私よりも年上の方が多かったのですが(当時まだ私は20代でした。思わず遠い眼をしてしまいます。)、ここ何年か、だんだん同世代のお客様が増え、それもまた嬉しい限りです。

 昨日もいつもプランタンにお越しになったお客様と年齢のお話になり、「で、さかざきさんて、いったいいくつなんですか?」という話から、お互いにひとつしか年が違わないことが分かり、はたまたそこから「赤毛のアン」のお話へ飛んでいってしまい、大いに盛り上がってしまいました。

 実は、私達が子供の頃、アニメで「赤毛のアン」が放映されていたのですが、それ以前から私自身はこの「アン・ブックス」と呼ばれるシリーズが大好きで、子供の頃から高校生ぐらいまででしょうか、何度読み返したかしれません。このお客様も同じく「赤毛のアン」が大好き、好きが高じてついには舞台であるプリンス・エドワード島まで行ってしまったとか。アンティークに関する話が沢山出てくるこの小説、大人になった今の方が断然よく理解出来るような気がします。

 元々1908年に発表された本ですから、いくら舞台はカナダといっても、ヴィクトリアンからエドワーディアンの過渡期に渡り、出てくる小道具のひとつひとつが、今だったらそれがどんなものだったのか、たやすく想像することが出来ます。マリラの「紫水晶のブローチ」はきっと典型的なヴィクトリアンスタイルのものだったことが想像できますし(アメジストの周りにはぐるりとシードパールで囲んでいたかも?)同じくマリラが大切にしていた「薔薇の蕾のお茶道具」も手描きのヴィクトリアンの陶磁器であったことは明白。アンが熱望していた「袖のふくらんだ服」も、その当時のファッションプレートなどから、どんなものであったかは簡単に想像がつきます。

 私が長年持っているのは村岡花子訳の新潮社の文庫本のシリーズですが、大人になった今はハードカバーが欲しいな、と思ってみたり。そんなお話をお客様と交わしつつ、久し振りに「赤毛のアン」が読みたくなってしまいました。

「赤毛のアン」

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プランタン銀座アンティークバザールに出店中


もうすぐ買付け

2007-04-12 | 

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 さて、現在出店中のプランタン銀座のフェアが終了すると、ちょうど今日から一週間後、4月19日より買付けに出掛ける予定です。

 今回はイギリスから入国し、ロンドンを中心に買付けをし、ユーロスターでパリに渡り、すぐにベルギーへ。久し振りに訪れるベルギー、今回はブリュッセルのレースと衣装のミュージアムでレースを存分に眺め、運河で有名な古都ブリュージュで二泊し、のんびり過す予定です。そして、またパリへ戻り買付け。パリから出国することになっています。

 ベルギーを訪れるのはもう四年ぶりになるでしょうか。ここしばらくはなかなか時間的にも余裕が無く、訪れることがありませんでしたが、実際のところ、パリ-ブリュッセル間はThalys タリス(フランスとオランダ、ベルギー、ドイツを結ぶ高速列車)に乗ってしまえば、たったの一時間半。パリから南仏はもちろん、パリからリヨンへ行くよりもずっと近いのです。

 このところ、買付けのオフの時間は前回のランスのように、パリから日帰りできる地方の街へ行くことが多かったのですが、他の国へ行くのはしばらく振りです。ベルギーは、フランス語とフラマン語(オランダ語)が公用語になっているのですが、フランスよりもずっと英語が通じるのも良いところ。食べ物も美味しいですし(前回行った際は、河村は“ワーテルゾーイ(Waterlooの意)”と名付けられた鳥のクリーム煮のようなものを、私はエビのクロケットばかりを延々食べ続けていました。)、ベルギービールも美味しい。そして、たぶんチョコレートのお店の多さは世界一!普段は、お仕事一辺倒の買付けですが、今回はそんな旅の楽しみもまた「買付け日記」でご報告できそうです。

 ですが、まずは買付けが最重要課題!まずはイギリスとフランスのディーラー達にメールを送っておかなければ。「行くからね~!私の好きなもの集めておいて!」と。

 フランスのサイトに遊びに行っていましたら、こんなサイトをみつけました。昨年10月から今年年3月までパリのオテル・ド・ヴィル(市庁舎)で開催されていたロベール・ドアノーの回顧展。「オテル・ド・ヴィルのキス」他、パリの日常を撮り続けたドアノー。残念ながらこの回顧展へは足を運ぶことが叶わなかったのですが、インターネット上でその時の様子が公開されています。興味のある方はこちらへ。

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プランタン銀座アンティークバザールに出店中


ご覧になって下さい!触って遊んでいって下さい!

2007-04-11 | フェア

 ただいまプランタン銀座のフェアに出店中ですが、お客様への私のいつものセリフはこれ、「ご覧になって下さい!触って遊んでいって下さい!」たいていの商品は、ジュエリーやレース、雑貨などたいていのものはガラスケースに入れてディスプレイしておりますので、せっかくわざわざ店頭にお越しになったのですし、気になったものがあれば、実際に見て、手に取っていただいきたいと思っています。「買う、買わない」はまったく関係なく、ひとりでも多くの方に、実物の良さを味わっていただきたいと思っています。

 ジュエリーでしたら、感触や重さ、実際に身体に着けた感じを味わっていただきたいですし、繊細なレースでしたら、是非ルーペで覗いていただいて、その細工を隅々までご覧いただきたいと思っています。店頭にいらしたら、どうぞ怖がらず(笑)、遠慮無く、お気軽にお申し付け下さい。そして、疑問に思うことがありましたら、何でもお尋ねください!そうやってじっくりご覧いただけること、アンティークについてお客様とお話しすることが私の喜びでもあります。

 インターネットをご覧いただいている方も同じ。残念ながら実物をご覧いただくことは叶いませんが、ご不明な点がありましたらどうぞ納得のいくまでお尋ねくださいね!

 

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イースターにちなみ…

2007-04-10 | アンティーク

 ご存じの方も多いかと思います。今年のイースターは4月8日でした。キリスト教の信徒ではない私達にはあまり馴染みのないキリスト教の祝祭日ですが、信徒の方々にとっては大事な祝祭日。何しろ日本語で言うところの「復活祭」ですから、クリスマスと並んで大事なお祭りのひとつです。キリスト教のお祭りにはクリスマスのように12月25日と日付の決まっている固定祝祭日と、毎年日にちの変わる移動祝祭日とがあり、イースターは移動祝祭日。「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」と決められています。ヨーロッパでは、このイースターを挟んだちょうど今はバカンスの時期。学校もお休みになり、旅行に出掛ける人も多いのです。

 さて、今日はこのイースターにまつわるものを集めてみました!

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思わず「エナメルタマゴちゃん」と呼んでしまうエナメルエッグ。こんな愛らしいタマゴがあったでしょうか?

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こちらは一転、豪華なエナメルエッグ。中を開けて、何かを入れることが出来るのも楽しいですね。

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こちらは小さなゴールドエッグ。これも開けることが出来るので、たぶん元々ビネグレット(気付け薬入れ)として作られたものでしょう。

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フランス語で“paques”はイースターのこと。イースターのグリーティングらしく“Joyeuses Paques(楽しいイースターを)”という文字が見えます。背景のたまご型にも注目!

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小さなバスケットの中には大きなタマゴが!

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う~ん、女の子達は皆可愛いのになぜかタマゴは妙に大きい…。

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多産のうさぎは豊穣の印。イースターのタマゴを運ぶのもうさぎの役目です。女の子の手にしているネコヤナギが春の訪れを告げています。

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柔らかい色合いの優しいカード。が、しかし、このタマゴから生まれてくるものは…?

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カラフルな可愛いイースターエッグ、女の子のお帽子と衣装も可愛いですね。

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いかにも「春が来た!」という感じのカード、わすれな草の車輪がラヴリーですね。

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私のお気に入りのスタイル。こんなふうにリボンに吊り下げられたタマゴにお花が生けられているカードはイースターの定番です。これはフランスらしくシックにスミレ。

 カードはグリーティングのために作られたものばかりですから、特にイースターにまつわるものが多いですね。どれも皆、長い冬を耐え、明るい春が来た喜びに満ちあふれているような、そんな気がするものばかりです。

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ただいまプランタン銀座のフェアに出店中


プランタン銀座のフェアが始まりました!

2007-04-09 | フェア

 昨日からプランタン銀座のフェアが始まりました!昨日は、プランタンに6時半入り、4時間半で何とか飾り付けを終え、11時のオープンを迎えました。恒例のプランタンのフェア、昨日もお馴染みのお客様、初めてのお客様、そして今まではインターネットだけのお付き合いだったお客様、様々なお客様がお越しになり、賑やかな一日を過しました。特に、今までインターネットをご覧いただいて、メールだけのやりとりをしていたお客様と実際にお目にかかれるのはとても嬉しいこと。一度お目にかかることが出来ると、次からはお顔を思い浮かべながらメールを書くことが出来ます。 

 昨日は、最近イギリス旅行をされたお客様が沢山のお写真を見せに持ってきてくださったり。それぞれの方の近況を伺いつつ、あっという間に楽しく一日が過ぎてしまいました。平日の今日はどなたがいらっしゃるのか、楽しみにしています♪

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東京へ到着!

2007-04-07 | 

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今日は搬入前に銀座でお食事。テーブルに飾られたカーネーションはクリーム色にボルドーの縁取りの不思議な色でした。

 いよいよ明日から開催されますプランタン銀座のフェアに出店のため、はるばる名古屋から今日も高速を飛ばしてやってまいりました!行楽シーズンの土曜日なので、高速道路が混み合うことを想定して早めに名古屋を出たのですが、平日と違ってまったく混み合うこともなく、それどころかいつもノロノロ運転の首都高速も今日はガラガラ。当初は私が運転し、ついつい飛ばした挙げ句、なんと4時間で東京に到着してしまいました。(普段は超安全運転の私達、今日はちょっぴり飛ばして120キロ走行でした。)

 そして今日はプランタン閉店後に荷物の搬入、明日は朝6時半にホテルを出て、飾り付けのため7時前にプランタンに入ります。今回も沢山のお客様にお目にかかれますのを楽しみにしております。10日間と会期も長いですし、どうぞプランタンへ遊びにいらして下さいね!

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