皆様もそうだと思うのですが、先の震災の後、なかなか気持ちが落ち着きませんでした。そうすると不思議なもので、本が全然読めなくなってしまいました。普段は割と読書好きの私、少しでも気分を変えようと本を手にするのですが、文字が全く頭に入ってこないのです。
そんな私の頭にもすんなり入ってきたのがこれ!フランスの伝統色です。大昔、デザインの仕事携わっていたこともあり、「日本の伝統色」、「フランスの伝統色」、と名付けられた色見本帳は馴染みがありましたが、これはその色見本帳を本にまとめたもの。フランス特有の美しい色が270色紹介され、そのひとつひとつにフランス語の名前とその名前の由来が解説されています。色の並べ方も美しければ、ページを繰るごとにフランスらしい写真もあって癒されます。
日本には日本ならではの色があるように、フランスにもフランスならではの色が。ワインの赤紫色をボルドーということはよく知っていましたが、もうひとつブルゴーニュという色があったということを初めて知りました。
お菓子のボンボンが名付けられた優しいピンク色「ボンボン」やポンパドール夫人にちなんだ「ポンパドール・ピンク」、ルノワールの裸婦の色「ローズ・ルノワール」など、ワクワクするような色がいっぱいです。
沢山の色を眺めているとインスピレーションが湧いてくること間違い無し!それぞれの色の組み合わせを提案するフランスらしい配色のページもあり、キルトやお人形、様々な物を作られる方におすすめの書籍ですよ。