それはパリから離れた地方まで買付けに出た昨日のこと。「さぁ、今から買付け!」と気合いを入れようとしたところ、携帯に1通のメールが…。それが恐怖😱の帰国便欠航のメールでした。今回は何かあった際でもすぐに対応が出来るよう、日系のANAにしたのですが、ANAもJALも既にウクライナ侵攻の余波でフランスへの直行便は飛んでおらず(なので行きはANAと共同運行のスイスエアでチューリッヒ経由となった訳ですが…。)、でもロンドン便は飛んでいたので、「ロンドン便は大丈夫!」と根拠なく安心していたところ…帰国のロンドン便が飛ばないことになり、大騒動‼︎しかも私のチケットは往路と復路が違うルートのため、ネットからは変更が出来ず、ひたすらコールセンターに電話して変更して貰うしかありません。しかもここのところコールセンターにつながるまで1〜2時間かかることも珍しくなく…。また、ロンドンでの帰国前のPCR検査も既に予約済みでキャンセル不可。いっきに青ざめてしまいました。(こんなに買付けで動揺したのは、長いアンティークディーラー人生で初めてかもしれません。)
すぐに日本の河村に電話したのですが、いまひとつことの重大さを分かっていない様子。その後、何度もコールセンターに電話してくれたものの、まったくつながらず、「また明日、電話するね。」という呑気なメッセージに、「このままだと帰れなくなるから、夜中も電話して!」と叱咤激励し(ANAのコールセンターは深夜でもやっているので。)、朝5時にようやく電話がつながったそう。お陰様でロンドンからフランクフルト経由で帰れることが決まりました。(でも、まだ安心は出来ません。)一瞬、以前読んだ「おてんばキクちゃん巴里に生きる」で、戦時中にパリに滞在していた日本人女性が、戦争で日本行きの船が欠航となり、フランスからいくつもの船を乗り着いで、日本へ帰国する話が頭をよぎりました。
この分ですと、4月もパリ、ロンドン便は飛ばないかもしれませんね。昨日はせっかく遠くまで買付けに行ったのに、航空券ショックで、仕事に集中するのが大変でした。
フランスは春爛漫。(このキャフェのデコレーションは作り物ですが…。笑)来週月曜日までフランスで過ごし、その後はイギリスへ向かいます。
買付け中ですが、銀座のショップは通常通り営業しております。