今日はもう一冊のレースにまつわる書籍。レースにまつわるおすすめの書籍は他にも沢山あるのですが、今回はこちらをご紹介。こちらもコンパクトなため、常に私の側にあり、何かあるとはすぐにページを繰ることが出来る場所に置いています。
手芸が語るロココ―レースの誕生と栄光
飯塚 信雄 著 中央公論社
ご存じの通り、「糸の宝石」といわれるレースは、ヨーロッパの覇権が移るに従って、それぞれの国や地域で富と共に栄えてきたもの。こちらは歴史書として読んでも興味深い、なんといっても、日本語なのが嬉しい書籍です。レースにまつわる歴史の変遷を丁寧に読み解いたこの書籍は、図版は少ないもののレースに関する読み物としては稀少。30年前の1990年の出版ですが、世界中のレースの産地を取材し、きめ細かな情報が持ち味です。
様々なレースを判別するにあたり、はたと気付いてこの本を手に取ることも度々。著書が男性で、明快な語り口なのも私は気に入っています。それぞれのレースの説明を紐解きながら、今まで色々な国の博物館で目にしてきたレースを思い出します。
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