無事買付けから帰国し、今日から奥野ビルに出勤しております。奥野ビルに戻るのは、三月の二週目に名古屋出張に出掛けてから、大阪出張、買付け、と続きましたので、約一ヶ月ぶり。奥野ビルの友人知人達に挨拶をし、大阪から送った荷物をやっと解いて、早速今日から飾り付けを始めました。
今回の買付けといえば、イギリスが毎日雨降りで、フランスがとても寒かったこと。この画像のように、仕事終わりには毎回キャフェでヴァンショー(ホットワイン)を飲んで身体を温めていました。
また、今回の買付けで一番思い出に残っているのは、イギリス、フランスとも、ストライキやデモに翻弄されたこと。(日本では「ストライキ」という言葉自体が既に死語かもしれませんね。)今までストライキはフランスの「専売特許」という感じだったのですが、ここ最近はイギリス国鉄でも頻繁に行われ、今回、唯一、早朝から田舎のフェアに行く日もストライキが予定されていた日!その前の週には実際にストライキが決行され、鉄道が止まったこともあり、連日気を揉み、ストライキが決行されても良いように、「前日から出発して、現地に泊まり、帰りは長距離バスで帰る」という手はずを整えていたところ…ストライキは回避!予定通り、フェア当日の早朝に出掛け、その日のうちに鉄道でロンドンに戻ってくることが出来ました。
そして、パリに移ると、こちらも昨今日本のニュースでも放映されているように、年金の受給年齢引き上げを巡って、激しいデモが。(その前の週までは、清掃局のストで街中もゴミだらけだったそうです。)私達が実際にデモに遭遇することはありませんでしたが、デモのために道が封鎖になり、市バスはまったく使い物にならず、メトロも遅れがち。さらに、帰国日はストライキに大当たり!当日は鉄道が動かないということで大渋滞が予想され、お昼の12時のフライトだったのですが、二日も前に当日午前8時にタクシーを予約。にもかかわらず、パリ在住のお友達皆からは「8時じゃ遅過ぎる!」「もっと早くしなきゃダメ!」の大合唱で、午前7時にタクシーを変更。結局午前6時45分に板東英二ソックリのドライバーさんがホテルに到着し、シャルル・ド・ゴール空港まで爆走した挙げ句、午前7時15分には空港に送り届けられました。(途中、パリ行きの対向車線は渋滞でまったく動かず…。「トラフィック♪トラフィック♪」となぜか嬉しそうなドライバーさんの後ろで、戦々恐々としながら空港に向かいました。)
お陰様で無事飛行機に遅れることもありませんでしたし、それまで帰国時に確認されたVisit Japanもノーチェックになり、ほぼほぼコロナ前と同じになってきましたが、イギリス、フランスの現在の状況を考えると、お客様にはご旅行はまだおすすめ出来ないかなぁ、と思いながら帰国しました。この夏には、もっと状況が良くなることを祈るばかりです。
お店はこれから飾り付けし、木曜日から平常通り営業の予定です。銀座にお越しの際には是非お立ち寄り下さいませ。「新入荷フェア」につきましても、詳細が決まり次第、お知らせいたします。