日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

字もバランス。

2015-03-18 14:58:32 | 発達応援
 長袖のTシャツ1枚でも大丈夫な季節になってきましたね。
もう、さすがに冬将軍は来ないでしょ~と、思っているのですが、
いかがなものでしょうか。

 字が美しい人がいますね。
私は、この美しい字というものが書けないので、
力の抜けた、バランスの良い、すぅ~っとした文字を書く人がいると、
「わぁ、きれいな字だなぁ~」と見とれてしまいます。

 私は子どもの頃から、字が汚くて、祖母がよく母に、
「まゆちゃんは、よく手紙をくれるけど、まぁ、字が汚いことねぇ。なかなか読むのに骨が折れる。」と
もらしていたといいます。
つい最近もなんの話からだったか、母からその話を聞かされました。

 私の小学生の2年生の時のテストが出てきて、見たことがありましたが
ちょっと支援をしてあげなくては!と思うような字のありさまでした。

 今もきれいな美しい整った字は書けませんが、人が読んできちんと読める字を書くことはできています。

 私の父は国語の教師をしていましたが、
私は、おそらく、一度も「きれいな字を書きなさい。」と言われたことはないような気がします。

 いつもいつも言われていたのは、
「読んでくれる人が一目見て、ぱっとわかるような字を書きなさい。
字にはその人が出るものだから、自分ができる、いちばん丁寧な気持ちで書きなさい。」と
いうことでした。
字の大きさや字の濃さなどについても言われていたように思います。

 そういわれても、なかなか毎日、それを実行することはできず、
あまり整わない字で中学生くらいまで来たように思います。

 ところが、中学生のとき大好きな美術の女の先生が転勤することになり、
その後、手紙を書こう!と思い一念発起することになりました。

 その先生は、風に揺れる柳のような、力の抜けたきれいな字を書く方で、
絵ではその先生に認めてもらって、とても褒められていた私は、
「今の字では恥ずかしい!」と思い、
その先生の名前や住所の手本を父に書いてもらい、
手紙を出すたびに、その字をなぞって書いていました。

 そうすると、不思議なことにだんだん他の字のバランスも
手本にしていた父の字と似てきて、そのうち、そっくりになってしまいました。
今も何か、きちんと書こうとすると、父の字と似たバランスの字になります。

 自分の分析では、たぶん、中学生のその頃からイラストレーターになりたくて、
絵を毎日、たくさん描きはじめたので、線のバランスがとれるようになったことと、
父の字を真似して書くことも絵と同じで、どういうバランスかということに意識が向いたことで、
以前より、字がまともに書けるようになったのだろうなぁと思います。

 今、子どもさんの字が汚くて~という方は、
きれいな字よりも、丁寧で読める字を書くことを目指し、
子どもさんが、色々なことのバランスというものに気がついたら、
そぉ~っと手本になるものを差し出すと良いかもしれませんね。



 



 
コメント
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