日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

『発達障害、治るが勝ち!』

2017-08-10 23:04:40 | 本の紹介
 猫には、トイレハイ、というものがあります。
トイレ済んだら走り回るとか、高いとこにのぼるとか、やたら鳴くとか。
猫によって、それぞれです。

 我が家の、桃、梅、ちぃもそれなりにトイレハイはあります。
なんか、たたーんと走り去るくらいの感じです。

 我が家に来て、一ヶ月が過ぎた李。
トイレハイが、半端ない。

 疾風のようにあらわれて、疾風のように去っていく、×4,5回。
寝転がっていたら、3回ほど飛び石扱いされました。

 家にも、環境にも慣れてきたのでしょうね。
めでたしめでたし。

 花風社の新刊、『発達障害、治るが勝ち!』が届きました。

 

 花風社

 この本の中身は、「発達障害を治したい!」「私は、我が子は、自分の道を進むんだ!」という人にとっては、
珠玉の一冊となっています。

 それはそれは丁寧に、何を選ぶか、どうしたいか、ということを浅見さんは問いかけてくれています。
また、そのことに、賛同しなくてもいいし、別の方法もあるよ、そんなことまで、親切に言葉にしてくださっています。

 さらに、、発達に関することを請負い、子どもを預かり、大人になっても面倒を見てくれる、
地域のここ、あそこにあるありがたい、事業所や施設、センターなどまでが、
そこで働く職員の給与を生んでくれる存在として、発達障害の人を治さず、
一生金の卵を産むめんどりのように重宝がっているかもしれない、という現実的な側面もきちんと書かれています。

 こんな側面を私は今年のはじめの頃まで、全く考えることがありませんでした。
支援員として学校で約7年も仕事をし、その後も個人で支援の仕事をしていても、知らないのです。
子を持つ、親の方々は、どうして我が子が療育に関わるようになったのか、
その療育は、支援は、一生はずせないもののように思わされていないか、そんな視点を持つためにも、
ぜひ、知っておいたほうがいい現実だと思います。

 もしかしたら、魔法にかかって、お子さんがめんどりになっているかもしれないのですから。

 そして、本当にたくさんの、有益な情報が詰め込まれた一冊なのですが、
最終ページを閉じると、
「発達障害というだけで、生きられないほど、社会の懐は狭くないし、どうとでも漕ぎ出していくことが可能だよなぁ〜」
という、明るく、希望に満ちた気持ちになる読後感が残りました。

 それは、私の楽観的な性格によるものかもしれませんが、
著者の浅見さんの力強く、ぶれない、治りたい人を応援するエールがこめられている本だからだと思います。

 治りたい当事者さん、治したい親御さん、支援者さん。
必読の書です。 
コメント
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