日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

『人間脳の根っこを育てる』

2017-04-17 15:42:13 | 本の紹介
 昨日の熊本は、真夏のような暑さでした。
そんな中、汗だくになりながらバイクの練習をしました。

 途中、ポカリを飲んだり、お水を飲んで熱中症対策。
嗚呼、もうすぐ、積込みも汗だくの季節です。

 さて、積込みから帰り、一息ついていたら宅急便の荷物。
届きました!栗本さんの新刊です。

 

 これまで、私は凸凹っ子たちとの学習の中で、
子ども自身が自分の頭で考えたり、自分をコントロールできるようになることを目指してきました。
そうすることが、子ども自身が将来、自分で自分の道を切り開いていくために必要なことだという思いもありました。

 そして、そういう姿に近付くためには、
『人間脳を育てる』にあったように、その子自身のヌケやモレをしっかりやりきること。
ヌケやモレを補おうとする子どもの邪魔をしないこと。
そういうことの大切さを実感しながら、子どもとの学習にもあたってきました。

 しかし、今回、『人間脳の根っこを育てる』を読んで、
子どものヌケやモレの大切さは理解していたけれど、
私の今までの子どもを見る視点は、「人間脳」の部分に偏っていたなぁ、ということに気づかされました。

 子どもが集中できないとき、子どもの興味がどんどん移り変わって一所に留まれないとき、
その子は、単に集中力に欠けた、学習能力の低い者なのでしょうか。

 そうではないことが、この本を読むとよくわかります。

 また、凸凹っ子であるがゆえに、色々なことが「個別」の対応になり、
色々な場面で不具合があったとしても、「この子も個別ならできるのだけどねぇ」と、
できないことの理由を「場」に押し付けてしまうことはないでしょうか。

 子どもが将来生きていく場は「社会」という大集団です。
では、どうすればいい…、というヒントがこの本の中にはあります。

 色々な講座に出かけて、子どもに身体からアプローチをすることが大事なことはわかった気がする。
療育にも出かけて、毎回、子どもは色々なことをさせてもらっている。
『人間脳を育てる』でも、子どものやりたい遊びをやりきるのが良いことも知った。
では、ヌケ、モレを補うためにたくさん遊んだその先に、何があるのでしょう。

 身体から育てる意義がこの本には書かれています。

 この本は発達障害の本質に迫り、その本質を捕まえたところから、
「言語能力以前」の領域に働きかける「進化と発達の過程を辿るコンディショニング」について、
丁寧に展開されています。

 今までの二足歩行になってからの様々な身体のアプローチとは、ひと味違う。
いつでも、どこでも、大げさな道具がなくてもできる身体育ての世界。
ぜひ、お楽しみください。

 人間脳の根っこを育てる


 
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