日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

制御された線。

2016-02-06 22:46:43 | フォイヤーシュタイン
 先ほど、ちょっと隣町へ車で連れってもらった帰り道。

 年の頃は、60代くらいのおじさんがヒッチハイク中。
時間は22時15分ほど。
身なりも良い、荷物は手提げひとつ。

 田舎の国道で止まる車もなく、
私たちも反対車線を走りつつ、「ヒッチハイク!?」と言い、スルー。

 そんなこともあるもんだ。

 今日はフォイヤーシュタインの日でした。
今日のIEのベーシックの課題は点をつないで正方形を書くものでした。

 先々週、同じ課題をやったときには、
正方形の4つの点の向かって左上をスタートして、
左下→右下→右上と一筆書きに近い感じで書いていました。

 そうやって書くと、線が膨らんでしまったり、角が丸くなったりしてしまいます。
点から点に線を引くときに、
「はい、そこで止まって!次の点!」と声をかけると止まりますが、
気を抜くと、一筆書きになってしまいます。

 それが、今日は何も言わずとも、
点から点へ、1回ずつ止まって線を引き、それも直線に近い線で描けていました。

 聞くと、近頃、お皿の形を言ってみたりするそうで、
自分の身の回りの形に少し興味が出てきているようでした。

 そういう興味や学校での算数の教材などで、
正方形は一筆書きで描くものではない…、という概念が、
子どもの中にできつつあるのかもしれませんね。

 幼児の正方形などの描き方について調べていたら、
幼児は「一筆書きへの固執」があり、
線を描くときにも「上から下、左から右」というルールは無視されるそうです。

 そして、幼児の描線の発達は「スクリブル」という殴り書きの状態からはじまり、
線の描きはじめ、書き終わりが薄くなっていたり、明確な止めが認められない場合も多いそうです。
また、縦線や横線、円などが描いてあったとしても、
それは手指の運動の結果として残ったもので、意図的に制御をもって引かれた線ではないそうです。

出典:幼児期の線描発達と「ストローク単位」の成立との検討

 今日の正方形は、点から点と制御された線で成立している点でも、
成長が見られたのではないかなぁ、と思います。

 こうやって、ひとつひとつ、
偶然の正解ではなく、自分で意図して正解することが増えてくると良いですね。

 そのためにも、生活、遊び、勉強の中で様々な体験をし、
それらを上手に自分の中で結びつけていくパイプ作りの手伝いを
フォイヤーシュタインでしていきたいものです。
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