日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

違いはなあに?

2016-06-04 21:06:12 | フォイヤーシュタイン
 朝、NHKの「デザイン あ」を観ていたら、
コンパスで巴の紋を描いていました。

 ふたつ巴、みつ巴、コンパスでくるくる円を描いて、
必要な線だけ残して、塗りつぶすとできあがり。
自分でも描いてみたいな、と思いました。

 録画して、止めながらやってみようと思います。

 今日はフォイヤーシュタインの日でした。

 今やっている見本との違いを見つける課題につなげるために、
形を比べるということを具体物でやってみました。

 まずは、何種類かのブロックを分けました。
「分けてね。」では、子どもはどうやって分けたら良いのかわからないので、
「形で分けてね。」と言って分けてもらいました。

 形を比べながら、長さに惑わされたり、厚みの違いに気がつかなかったり、色に引っぱられながらも
分けとおすことができました。

 こんなとき、「ああ、どうしてできないの!そんなの一目瞭然じゃない!」と
見ている大人は思うかもしれません。

 でも、子どもの頭の中では
「長さが一緒だから、同じものだ!」
「色が同じだから、同じもの!」
と見る箇所が複数なので、頭の中はフル回転の混乱気味だと思います。

 次に「色で分けてね。」というと、割とすんなり分けられました。
これは、色という一点に視点を集中できるので混乱が少ないのだと思います。

 そして、違いを探す旅へでました。

 

 このようなパターンを出して、「何が違う?」と聞くと、
「わかんない!」というので、
「形はどう?」聞くと、隙間をみて
「丸があって、ここの間が…」とブロック全体ではなくブロックのポッチに目がいっています。

 そこで、「ブロックの形」という所に視点を移すように声をかけていきます。
そうして、「形は一緒!」というところに辿り着いて、
更に、「色はどう?」と聞くと、「違う!」とすぐに返事がかえってきました。

 同じようなパターンをいくつもいくつもやっていきました。

 

 そうすると、次のようなものでは、

 

 「形は違うけど、色は同じ!」と出てきて、

 さらに、このパターンでも

 

 「形は違って、色も違う!」と出てくるようになりました。

 ここまで、色々なパターンを繰り返し、子どもも自信がつくと共に、
対象物をしっかり見て、答えるのも早くなっていきました。

 自分の中で見る基準ができると、子どもの中に安心感、安定感が生まれるのだな、ということを
見させてもらった1時間でした。

 また、私自身の声のトーンの大切さも感じる時間となりました。

 世の中に存在するものが、子どもの中で意味のあるものとして落し込んでいく学び。
フォイヤーシュタインによる思考力の軸作りです。

 豊かな自分の人生を選んでいくために。

 

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