刑罰権は誰のモノか

　産経新聞によると，大阪・心斎橋の路上で平成２４年６月，通行人２人を無差別に刺殺したとして、殺人などの罪に問われた無職、礒飛（いそひ）京三を死刑から無期懲役に減刑した３月９日の大阪高等裁判所の判決は不当だとして，犯罪被害者支援に取り組む弁護士らが近く，大阪高等検察庁に上告するよう申し入れることが，３月１２日，分かったそうです。
　この問題，いろいろと論ずるべき点があります。
　しかし，そのすべての源は，刑罰権は誰のモノかということだと思います。
　私は，刑罰権は，国家にある，しかし，それは被害者から付託されたものなので，被害者の意思を第一に考慮し，二次的に一般市民の感覚も取り入れつつ，適正に行使されるべきであると思います。
　このように考えると，被害者がこの犯人に死刑を求め，しかも，一般市民の代表である裁判員が入った行った裁判で下された死刑判決を，イチ公務員である高等裁判所の裁判官が踏みにじることは許されないと思います。高等裁判所での審理は，一審の判決に一見極めて明白な誤りがあるか否かの審査を限度とするべきです。
　速やかな制度改正が求められます。

組織罰署名活動 強制終了？

　今日はＪＲ大阪駅の近くで組織罰署名活動を行いました。
　そうすると，活動場所の近くにあるヨドバシカメラの警備員が曽根崎警察署に通報したらしく，署員が２名も来て，署名活動をすぐにヤメるよう言われました。
　確かに道路使用許可を取っていなかったのは事実ですが，我々は通行人の通行の邪魔は一切していません。それなのに，活動を中止せよと言う署員に，ここは中国かと思いました。
　残念です。

磯谷（イソガイ）富美子さんのお話

　今日は，磯谷富美子さんのお話を伺いました。
　磯谷富美子さんは，「闇の職業安定所」というサイトを通じ知り合った３名の犯人に，娘の利恵さんを惨殺されたのです。
　お話を聴いていて，私が関わった２つの事件を思い出しました。
　礒谷さんには，是非，いろいろなところで，犯罪被害者の実状を伝えていって欲しいです，それは大変辛いことでしょうが。

被害者支援セミナー

　今日は，に参加してきます。
　は，来週月曜日に行くつもりです。
　

男性も性暴力被害を受けている

男性の性暴力被害、認識を＝「信じてもらえず」―刑法改正案、閣議決定
　ＤＶもそうですが，性暴力被害，男性も被害者となっているのです。
　本当に法改正しても、相談を受けた警察官や医師、支援団体のスタッフがきちんと対応しなければ、結局は何も変わらないのです。

事務所創立10周年

　昨日，事務所に，「事務所創立１０周年，おめでとうございます。」と書かれた書面とともに「あおいファースト法律事務所　０６－６３６４－６０３３」と印字がされたノック式のボールペンが送られてきました。
　要するに，事務所名入りのボールペンを作ってみませんか，との売り込みだったのですが，このボールペンがよくできていて，注文してみたくなりました。
　このような気持ちになることができたのも，この１０年間，私に仕事を依頼していただいた皆様のおかげと感謝の気持ちを忘れずに，２０周年を目指して頑張ります。

髙松康雄さんのこと

　引き波の恐ろしさを説いたＮＨＫスペシャルに髙松康雄さんが映っていました。
　髙松さんの妻の祐子さんは，２０１１年３月１１日に起きた第七十七銀行女川支店事件で行方不明となったままなのです。
　彼は，潜水士の資格を取って，祐子さんを探し続けているのです。
　事件から６年も経ったのだから，もう祐子さんは見つからないだろうとの声も多いのかもしれません。
　しかし，髙松さんは，とことん祐子さんを探せばよいのです。私は，髙松さんを応援し続けます。

あすの会 関西集会

　今日は，「あすの会」の関西集会に参加してきます。
　犯罪被害者の現状を変えていくためには，被害者が声をあげていかなければならないと思います。その意味で，あすの会には期待しています。

平野母子殺害事件と被害者支援

　毎日新聞は，「無罪　娘を孫を誰があやめたのか　事件から１５年、止まったままの時間」とのタイトルで，被害者の女性の両親に焦点を当てた記事を載せています。
　この事件，最初から冤罪事件だったのか，それとも，今日，再び無罪となった人間がやはり犯人だったのかは私にはわかりません。
　しかし，被害者の家族らへの支援が不十分だったことは明らかなのです。