毎日新聞によると,神戸市北区の新名神高速道路の橋桁落下事故で,作業中に重傷を負った中林潤也さん(19)の両親が毎日新聞の取材に応じ,「施工会社側から事故に関する説明が一切ない」と,やりきれない思いを語ったそうです。潤也さんは一時重体だったが,両親が手を握って祈り続けたかいもあり,4月27日に意識を回復したものの,退院の見通しは立たないそうです。
『大阪市内の建設会社に勤務していた潤也さんは事故当時、橋桁の東側で仮設の足場を解体する作業中、西側の橋桁が落下した衝撃で高所から転落したとみられる。あばら骨や首の骨が折れ、左腕を切断した。
「潤、来たよ。お父さんとお母さんが分かる?」。事故後、父弘樹さん(44)と母三千代さん(44)は連日病院へ通い、潤也さんの手を握りしめて回復を祈り続けた。27日に意識が戻り始め、両親の呼び掛けに手足をわずかに動かしたり、うなずいたりできるようになった。だが、言葉はまだ出づらい。今後も皮膚の移植手術などが必要という。
25日には施工会社の横河ブリッジ(千葉県船橋市)と汐義(しおよし)建設工事(兵庫県尼崎市)の担当者が入院先に謝罪に訪れたが、事故に関する説明はなかった。三千代さんは「謝るだけで終わらせようとしているのか」と不信感を募らせ、弘樹さんも「重大な事故を起こした責任と向き合おうという姿勢が感じられない」と声を震わせた。』
この事件,いわゆる労働災害事件であり,①労働者災害補償事件,②損害賠償請求事件(民事事件),③刑事事件(業務上過失致死傷)の3つが併存するようです。
中村潤也さんの両親の怒りは,施工会社の現場責任者,さらにその上層部の刑事責任追及という形で昇華されるべきです。
『大阪市内の建設会社に勤務していた潤也さんは事故当時、橋桁の東側で仮設の足場を解体する作業中、西側の橋桁が落下した衝撃で高所から転落したとみられる。あばら骨や首の骨が折れ、左腕を切断した。
「潤、来たよ。お父さんとお母さんが分かる?」。事故後、父弘樹さん(44)と母三千代さん(44)は連日病院へ通い、潤也さんの手を握りしめて回復を祈り続けた。27日に意識が戻り始め、両親の呼び掛けに手足をわずかに動かしたり、うなずいたりできるようになった。だが、言葉はまだ出づらい。今後も皮膚の移植手術などが必要という。
25日には施工会社の横河ブリッジ(千葉県船橋市)と汐義(しおよし)建設工事(兵庫県尼崎市)の担当者が入院先に謝罪に訪れたが、事故に関する説明はなかった。三千代さんは「謝るだけで終わらせようとしているのか」と不信感を募らせ、弘樹さんも「重大な事故を起こした責任と向き合おうという姿勢が感じられない」と声を震わせた。』
この事件,いわゆる労働災害事件であり,①労働者災害補償事件,②損害賠償請求事件(民事事件),③刑事事件(業務上過失致死傷)の3つが併存するようです。
中村潤也さんの両親の怒りは,施工会社の現場責任者,さらにその上層部の刑事責任追及という形で昇華されるべきです。