富士急行線で一通り撮影した後は、山を一つ越えて初狩までやってきた。
ここも色々思い出の多い駅。かつて181系あずさや、ED61を撮影するためここに降り立った頃とは、あたりも随分と様変わりしている。まあザッと30年以上前の話だから当たり前だろう。ただ、相変わらずなのは、25‰という勾配の途中にホームがあること。側線と比べても、その勾配の角度が強調され、山を登る鉄道の醍醐味が味わえる。現在は、いとも簡単にこの勾配の中、ストップ・アンド・ゴーが繰り返されているが、昔は大変だっただろうなとしみじみ考えさせられてしまった。しばらくして大月から笹子峠に向けて上ってきた貨物列車を撮影。当然ながらロクヨンではなく、平成の山用機関車EH200の牽引でやってきた。新鶴見付近で見るのとは違い、この機関車の本領発揮というところか。見るからにパワフルに登り坂を上がって来て凄い迫力だ。連続勾配に対して力行だったのか、ブロア音が甲高く響き、それまでのブルサンへのイメージが変わった気がする。
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2013(H25)-12-15 85レ EH200-6 JR東日本/中央東線:初狩にて