6月から団体列車として週末中心に運転されている「カシオペア」も、いよいよ残りわずかとなってしまった。とはいっても、これは札幌までの行程の話。来月からは、信州へ「カシオペア」が向かうというが、これも団体列車としての運転らしい。このE26系も昔流行ったジョイフルトレイン化してしまったようだ。あちこち走破して、ファンの目を楽しませてくれるのは、大いに有難いことだが、エスカレートし過ぎたファンの行き過ぎた行動はどうしたものか・・ごく一部の人たちの言動や行動によって、こういった列車の運転自体を殺がれてしまう事態に成りかねないということに気が付いてほしい。節にお願いしたいところだ。
この週末は、若いファンの方々とともに撮影に出るつもりでいた。しかし予期せぬ出来事が舞い込んでしまい、とうとうそれは叶わぬ仕舞いとなってしまった。こういった機会のお若いファン達との趣味のキャッチボールは、年齢や経験を越えて楽しみであり、また勉強させられるケースが多いだけに大変残念であった。また次の機会を見つけて是非参加させて頂きたい。
そんな思いもあり、今回は同じ撮影ポイントで撮ったもので更新させてもらう。
専用色にもなった最新鋭機EF510が貨物会社へと売却。再び貫禄の国鉄型EF81に返り咲いた「カシオペア」ではあるが、もともとは、カシオペアにはEF81にも専用色が存在した。人気が今一つだったためか、今では忘れられつつあるようだが、3~4台のEF81が用意されていたことを思い出す。現在は、田端区に残った数両が交互に運用に就いているようだが、どれも最後のご奉公的お姿を披露しており、アントンKの目にはどこか痛々しく見えてしまう。
現在もあるようだが、この年、線路の真下を横切る道路に真新しい柵が設置されてしまった。線路端設置のため、どうにも構図内に鎮座し見苦しく、この時は長めのレンズで無理やり引っ張った。ここのポイントには立派な桜の木もあり、ベスト時期は4月だと思っているが、ドラマティックな朝日を斜めに受け、暗闇から姿を現したパーイチは、白坊主と言われようとも凛々しく、自分としては気に入っている。
2009-08 8010レ EF8192 カシオペア