アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

吹雪の峠道を行くEF64

2018-02-03 09:00:00 | 鉄道写真(EL)

今年になって、最後まで関西線に残っていたDD51重連による貨物列車が、DF200に置き換わってきているらしい。それまでは、北海道から渡ってきたものの、諸事情により運転が見送られてきたというが、それも解決した様子で、実際にタキをけん引する姿が複数目撃されている。

かつては、機関車が2台力を合わせて勾配に挑む姿は各地で見られたもの。しかし今やこの光景も過去のものとなりそうだ。回送を兼ねた重連を除くと、この関西線と中央西線くらいだったのに、いよいよその関西線も廃止されるとなると、最後の砦は、中央西線のEF64重連ということになる。

アントンKも、機関車重連の姿は大好きで、昔から気持ちをそそられる被写体だった。勾配区間は、重連が必然となり、見ているだけでも力強く、轟音とともに迫りくる姿に憧れていた。

ここでは、その中に一つ信越線を行くEF64の重連石油列車の凛々しき姿を掲載。信越線といっても、現在は第三セクター化されてしまった長野以北の日本でも最も雪深い地である北信地区である。当然ながら、この地域は冬場は天気が安定せず、日が射したと思ったら、吹雪くといった状況が続く。天気予報はまず当てにならず、自身の体力と気力とそして運が撮影に左右する。このポイントも晴れカット撮影まで何度となく足を運んだが、納得できるものは撮影できていない。直前まで薄日だったのに、一気に地吹雪になり、視界が無くもうダメかと思いながらシャッターを切った1枚だ。こうして撮影から20年以上も時間が経つと、辛かった思い出も懐かしく思えるものだ。撮影しながら「こんな所で、一人何してるんだろう?」と自問自答していた答えが今になって見つかった気がしている。

1997-01-25   5371ㇾ EF6421+44   JR東日本/信越本線:黒姫-古間