九州ブルトレ「さくら」号長崎・佐世保発、東京行き。終着東京駅到着シーン。
当時は蒸機が現役を退いて数年経ち、鉄道ファンの目がいよいよ電気機関車に移ろうとしていた時代。その中でも寝台特急、それも九州ブルトレは、若い鉄道ファンの垂涎の的だった。このEF65の500番台は、今は無き名門東京機関区所属。そのことだけでも憧れていたアントンKだが、こうして目の前に列車が姿を現すと、興奮する気持ちを抑えられなかったものだ。当時の駆け出しの目にも、列車の持つ風格や気品がおぼろげにでもわかったのだから・・
ホーム先端から思い思いにカメラを向ける若いファンたち。こんな姿一つとっても、現代とは時間の流れが違っていることに気づくだろう。こうした何気ないスナップも、アントンKの大切な履歴簿の1枚だ。
1978-04-05 2ㇾ EF65537 さくら 東京駅12番線