鉄道撮影を長年続けてきて思うのは、いつの時代も注目される人気スターが存在していたこと。アントンKがカメラを持ち始めた頃は、EF57やEF58であり、それと同時にブルートレインがスター街道を走り続けていた。アントンKにとっては、自分の活動の中心にはいつも寝台列車があり、東海道ブルトレが基本中の基本だった。毎日やってくる夜行列車にカメラを向けて、今にして思えば撮影の基本を自然と学んだのだろうと思っている。もちろん周りにいた仲間内や先輩方からの助言を頂き、ますます欲が出て撮影が好きになっていったと思っている。
そんなまだまだ発展途上にある時期、アントンKがよく撮影したEF65PFによる東海道ブルートレイン。EF65P型ブルトレも撮影はしているが、こうして振り返るとまだ大分物足りない結果だ。その点、EF65PF型に変わってからは、残された画像からは、撮影における試行錯誤が今でも思い出されて懐かしく、より思い入れが深く残っている。時間にしたら、その後のEF66けん引時代の方が、圧倒的に長いはずだが、こんな理由で自分にはEF65PF型の思い出が多く懐かしい。
画像は、最も撮影回数が多い65PF「あさかぜ」。当時は2往復の設定があったから、撮影回数が多いのは当たり前だが、冬場の10列車の美しい姿が好きで、繰り返し撮影に出たことが懐かしく思い出される。当時は中々満足は出来なかったが、現像上がりを見て、興奮できた気持ちは今でも忘れない。
1984-01-04 10ㇾ EF651107 あさかぜ4号 東海道本線:真鶴付近