子供たちは夏休みに入り、梅雨明けの発表が連日続くようになってきた。いよいよ夏本番の様相を呈し、暑さにある意味覚悟しているところのアントンK。あまり暑すぎるのも嫌気が指すが、冷夏だと物足りない、何とも贅沢な思いになっている。
昔を思うと毎年この時期、新前橋電車区の165系を使った海水浴臨を狙いに出向いたものだった。海なし県である埼玉、群馬の方々を新潟の海まで輸送する快速「くじらなみ」号である。確か2往復設定で、1本は熊谷発、もう一本は高崎発だったか・・運転日も限られていて平日のみだったように記憶している。JR化後も、この季節臨は残存して末期の時代には、列車名も変わり183系で運転されていたと思う。御多分に漏れず、レジャーへの考え方そのものが変化してしまい、この手の列車も自然にフェードアウトの道をたどったようだ。
165系好きなアントンKだったから、毎年通った時代もあるが、モントレー色と呼ばれる外装色に変わったり、減便されたりで、足が遠のいていったことを思い出す。何といっても、当時165系電車にヘッドマークは珍しく、他を探せば冬季に臨時で走った幕張の165系を使った「ハイランドスケート」号くらいなもの。期間は限られたが、気合を入れて上越を目指したことが懐かしい。
今回は、国鉄時代に撮影した快速「くじらなみ3号」。この時は、時間の関係で渋川近郊で撮影しているが、新潟県側で撮影が叶ったのは、もっと後になってから。出来ればこの時代から遠征すべきだったと、いつもこの画像を見て思い返してしまう。まだ厚化粧もなく、原型にほど近い165系は、頼もしくカッコよく見えるのだ。
1986-08-07 9723M 快速「くじらなみ3号」 上越線:八木原付近にて