機関車ファンには、番号にこだわりのあるファンが多いことに気が付く。これは、いつの時代も同じようで、人気のある番号は、ファン垂涎の的となっているのだ。一概に機関車の番号といっても、その番号によって形態が異なり、ゆえに人気がある車番や、単純にトップナンバー1号機だったり、901号機の試作機だったりと、ファンの興味は深く底なしなのである。
アントンKはと言えば、やはり機関車撮影時には、機番は気に掛ける方ではあるが、やはりそれも時代とともに、いや年齢とともに二の次になってきてしまった。昔は、どんなに悪条件でも撮影することに燃えていた時期もあったが、今ではそこまで無理はしたくない。気分の良い時に、良い条件で撮影できたらと、かなり緩くなってしまったのだ。現代では、撮影したい機番も簡単にSNSで捕まえられる時代だし、その気になれば収集は容易いはずだが、へそ曲がりのアントンKは、それではどうも面白くなく納得できない。今は、無我夢中で撮影に出ていた当時を懐かしんでいる方が幸せを感じてしまうのだ。
今回は、機関車番号の記事から、EF58のトップナンバーが牽く荷物列車の画像を掲載。お若い鉄道ファンの方々からすると、ゴハチのトップナンバーだなんて羨ましく思われるかもしれないが、当時は、浜松区の中でも最大公約数的扱いだった。ご覧のように、黒エッチゴム小窓化され、この形態のゴハチは、他にもうんといたから、偶然遭遇したからといって、あまり喜びなどは感じなかった思い出がある。
1983-01-15 荷32ㇾ EF581 東海道本線:藤沢付近にて