20系客車を続けて取り上げている。
ブルートレインの元祖である20系客車の何が好きかと改めて考えてみると、大きな窓に丸い高い屋根、バランスのとれたサイドシルエット、何とも軽々しい走行音など、個々に言えばキリがないくらいだが、一言で言えば「編成美」の優雅さということになるのか。ある程度の長編成で機関車に牽かれた時、まるでヨーロッパの古い客車を彷彿とさせるようなたたずまいに感じる。後継の14系24系もスタイルは受け継がれてはいるが、やはり洗練されたこのスタイルには敵わないのではないか。
ここでは、DD51が牽引している20系客車の姿を掲載してみる。わかとり国体が開催された1985年、その催しへと向かう夜行列車として運転された「北陸わかとり」号。カマ次位が珍しくナハネフ23の切妻が覗いている。晩年雨どいの下の白いラインが消されて2本線になってしまったが、やはり原色であるこの塗装がピカイチということがわかる。凸型とのコントラストもカッコいい。
1985-10-19 回9022ㇾ DD511026 20系7両 山陰本線:米子-伯耆大山