アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

嫌われたゴハチ再認識!

2019-10-08 21:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

国鉄電機の象徴と言ったら、相変わらず「EF58」が筆頭に上がる鉄道趣味の世界。あれだけ動いているゴハチを見なくなって時間が経っているはずなのに、僕らの世界では、未だに絶大なる人気があるようだ。現役ゴハチを知らない世代も、語り継がれたものを引きずって、憧れや夢を描いているようだ。アントンKが、現役蒸気に憧れていたように、時代とともにその憧れは変化していくはずだが、すでに動態保存もされていない電機に対してのファン思い入れは、やはり凄いものを感じてしまうのだ。

アントンKにとっては、EF57を追いやった電機が当時はEF58だったから、ゴーナナへの憧れの方がどちらかと言えば強く残っている。もちろんその後、御召列車という特別な列車に触れ、ロクイチという機関車の圧倒的な存在感は、今さら言うまでもないのだが、その後の未だ現役のEF65型やPF型の人気よりも、なぜゴハチなのかちょっと理解できないでいるのだ。

当時EF58の中でも、嫌われていた148号機。栄光の東京機関区所属であるがゆえに、ロクイチを筆頭とした人気物の影に隠れて、肝心な列車の時にいつも顔を出すカマ。それが148号機だった。現役を知らない諸君にはちょっと理解できないかもしれないが、現代の何でもありの価値観からすれば、この148号機も、随分大人しく見えてくるから不思議なものだ。

掲載写真は、曇天でシャッタースピードが稼げず、やむなくカメラを振って撮影したEF58148号機。今の目で見ると、スマートで引き締まった車体を持つEF58は、個々の形態云々を語ることより、機関車そのものの持つ美しさに気づかされる。これも歳を重ねた証拠かもしれない。

1981-11-20  9844ㇾ EF58148      東海道本線: 平塚付近