関東の有名撮影地が根府川なら、関西ではここ山崎だった。もちろんこれは、当時のアントンKの中だけの話で、どこで撮影したら良いのか分からなかった時代。初めてこの複々線の大カーブを見た時、随分広くて大きいポイントだと驚いた事を思い出す。鉄道趣味も駆け出しで、友人と二人初めての関西旅行に出た。列車にカメラを向けることもままならず、見よう見まねで撮影した遠い日。この時は何を目的で旅行したのか定かではなくなった。ただ東京から各駅停車を乗り継ぎ関西に入り、意外と遠く身体が痛くなったことはよく覚えている。今同じことをしたら、もっと快適なのだろうが、そんな機会は巡ってこないだろうか。
まだHゴムが入っていないEF58163号機が目に留まったので掲載。この頃は、EF57が好みで、ゴハチは天敵の時代。ゴハチの形態までは深く把握していなかった。時間が経って思いもよらぬ発見となった。荷物列車も往年の時代にしては短いが、茶色の10系が連なっているのが確認できる。
1975-07-28 荷42ㇾ EF58163 東海道本線:山崎-高槻にて