物心ついた時代から慣れ親しんだ国鉄型車両が、ますます引退していく。特に今年185系電車の実質的引退(実際にはまだ波動用として存在)には、やはり少なからず衝撃を受けた。
デビューしてから引退するまでの間、自分と時間を共にしてきた思うと、自分自身も時間経過という目に見えない大きなものにぶつかり考えさせられているのだ。
東北遠征時に撮影していた、485系特急「はつかり」。奥羽本線にて捕らえているのは、多客時における延長運転で、青森から弘前まで入線しているからなのだ。思えば、485系の中でも、ボンネット型とともに好きだった北海道用に開発された1500番台のクハ481形。その歴史は複雑になってしまったが、これも個性の一端となり、今でも心に焼き付いている。誇らしげな「JNR」マークが懐かしさを誘う。
1986-05-03 特急「はつかり」 485系 奥羽本線:石川-弘前