最近ではしっかり春めいてきた関東地方だが、東北の春はまだまだ遠いことだろうか。日差しが強く新芽が吹いて、山々に色が付いてくる時期の東北地方は特に美しく好みの季節。もちろん金色の秋も素晴らしいが、春には光と輝きのハーモニーが感じられ、身体に感じる暖かさも手伝って、特に写欲が湧いてきてしまうのだ。
今年は、東北の遅い春を探して出掛けようと計画している。桜前線に合わせて北に向かうことも楽しいが、もっと気楽に思いのままに出かけてみたい。久しぶりに列車を乗り継いで廻ることも視野に入れ、忘れかけた過去の想いを再確認してきたい。
掲載写真は、春先のみちのくを往く赤べこ(ED75)重連の高速貨物列車。「赤べこ」という呼び名も使わなくなって久しい。今でもごくわずかに残るED75を追う気持ちにはとてもなれないが、こんな写真を見ていると、会いに行きたくなってくるから不思議なものだ。当時毛嫌いしていた更新機が先頭で見えたから、シャッターを切るか迷った想いがあるが、人の気持ちなんて時間とともに変わるもの。撮って良かったと今では思えるからいい加減なものである。
2004-04-10 4081 ED751023+122 JR東日本/東北本線:北白川-大河原