大型連休を前にして、ついに国鉄特急カラーが消滅との知らせが届いた。それは以前にも記事にしたことのある豊田区にいた189系(M52)が引退したことによる。よくぞここまで生き延びてきたというのが率直な感想だが、編成が短くなり、週末にだけ細々と動いていた姿からは、往年の輝かしい光景はとてもダブらない。しかし電車の形式を問わず親しんだこの特急色の消滅は、いささかショックが大きい。583系の新幹線を思わせる外観色とは違い、全国で見られた赤とクリームの配色は、日本国全ての国土に、どの季節をも問わずマッチしていて素晴らしいと思ってきたもの。とても残念だ。また一つ鉄道史のページが変わってしまった。
掲載写真は、最後まで残ったのが189系ということで、碓氷を越える189系「あさま」の正調編成を載せておく。本来189系は、ここ碓氷峠をロクサンとの協調で登るための電車だった。
1991-05-05 信越本線:軽井沢(矢ケ崎)付近
こちらは、1982年11月ダイヤ改正目前の上野駅。我々はこの改正(57-11)ほど衝撃を受けたダイヤ改正を経験していないだろう。多くの特急色を纏った特急が消えていった改正だった。
1982-11-14 1025M ひばり Tc481 上野駅
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