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電気機関車で貫通型か非貫通型か、どちらがお好みか?という議論をしたことがある。それぞれのシーンを思い浮かべてみると、どちらも力強くカッコいい場面に今まで多々遭遇している。アントンKも即答は出来ぬまま時間が経っているが、どちらかと言えば貫通型に一票投じるかもしれない。しかし明日になれば、やっぱり非貫通かと、想いは揺れ動くのである。
大好きな貫通型の面構え。ED751000番台。やはりこの顔は、ED79まで続いた由緒ある前面デザインであり、国鉄型の象徴でもあるだろう。撮影した当時は、どうしたら思い通りのカッコいいナナゴが撮れるだろうと、試行錯誤した時期がある。バケペンに溢れるくらい大きくナナゴをド・アップで撮影し、どこまで自分が耐えられるか、列車と真剣勝負した時代。カメラの癖を知りつつ、それを生かしながら綺麗に美しく、かつカッコよく、と欲張った想いを持って撮影に挑んでいる。カメラを構える角度と高さ、そして何より手前一杯まで引き付ける持続性を鍛えたのだ。まあ当時の思い出は数知れないが、現代のデジタルカメラからしたら、無用な想いかもしれない。ただ明らかに違うのは、1枚に閉じ込めた想いは、かつての写真の方が何十倍も大きいということだ。
1982-10-15 128ㇾ ED751004 東北本線:金谷川付近にて
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