![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/15/c23ffeb7f3d614a78b552ba2528e9cfa.jpg)
学生時代、無心になって撮影した電機には、前記のEF57ともう一つED16がある。EF57に比べれば、貨物用機であるし、D型だから小さくてあまり目立つ存在ではなかった。全部で18両が当時の立川機関区に配置されて、浜川崎から奥多摩までの貨物輸送に従事していた。
よく撮影に行った青梅線では、毎時1本は走っていたと思われるほど列車密度が濃く、貨物列車の全てを任され、そのほとんどは石灰輸送だった。比較的行きやすかった青梅線だから、その当時は春夏秋冬のED16を記録することを目標に、せっせと青梅の山を目指していた。
当時は、どうしても幹線でブルトレやゴハチの撮影に明け暮れていたアントンKだったが、ちょっとした息抜きや、気分転換として青梅を訪れることが好きだった。のんびりとゲタ電(73系)に揺られ山に入って、多摩川のせせらぎを感じながら、線路端を歩き、ゆっくり走ってきたED16を撮影する。こんな非日常のような撮影行もまた良いものなのだ。
写真は、そんな撮影行の終盤、必ずと言ってよいほど狙っていた、貨物列車の交換風景。先ほども言ったが、貨物列車が煩雑に運転されていたので、列車同士の交換も多かった。構内が比較的広かった宮ノ平で狙うことが多かった。まず上り列車退避する5191レがやってきて、しばらく停車。しばらくで再び踏切が締り、今度は上り5190レがゆっくりと通過。今こうして思い出しても、どこかホッとしてしまう光景だ。
******************************
1978(S53)-04-23 5191レ(ED168)& 5190レ(ED163) 青梅線 / 宮ノ平にて
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます