前出の「カシオペアクルーズ」号が運転された同日、東北本線では「レトロ福島」号の運転があった。ちょうど1年前にも同じようなレトロ号の運転があり、さらに昨年秋には「レトロ秋田」号も走ったから、東日本管内では今後定期的に走らせるかもしれない。我々の年代だと一般型客車と呼ぶ旧型客車達のことを差し、「レトロ●●」とかいう呼び名には最初違和感があった。しかし最近ではそれも当たり前のように列車名として存在しているのが現状だろう。昔流行ったジョイフル客車が淘汰された東日本では、この一般型客車がその任をまかされているように見える。
こう写真にして見ると、国鉄時代の懐かしい姿に見えなくはない・・・・
確かに当時は、ED75の牽くこういった一般型客車は東北を網羅していたといっても過言ではないだろう。しかし偏屈なアントンKには、どこか違和感を覚えてしまうことも事実だ。客車が綺麗過ぎるというのが本音だが、まさか模型ではあるまいしそんな馬鹿げたことは言えない。当時を思い出すと、編成の長さは今言わなくとも、ブルー色の客車も編成中には混ざっており、もっと雑多な雰囲気であったと思う。それが急行であっても、普通列車であっても雑然とした旅情を演出する雰囲気がこの客車達にはあった。
いずれにせよ、現代にこの手の列車を見たり乗ったりできる事を今は素直に喜ぶべきことだろう。四の五の言ったところで、アントンKは、ナナゴ牽引の茶色の客車を見て熱くなってしまったのだから・・・それだけで十分過ぎることなのだ。
2016(H28)-06-04 ED75758 JR東日本:東北本線/ 矢吹-泉崎
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