アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

ゆめ咲線の103系

2013-12-24 21:00:00 | 鉄道写真(EC)

急遽朝一の新幹線に乗り関西へ行ってきた。この暮れに来て、単発とはいえ予期せぬ出張は、スケジュールを乱し正直迷惑に思うが、これもお客様あってのこと。どんな状況でも、やはり望みを叶えて差し上げてナンボだろうか・・二つ返事で決行と相成った。

しかし、ただ行ったのでは今回治まらず、カメラをバックにしのばせ、打ち合わせ前に少しだけ撮影することにした。一度行ってみたかった安治川口である。貨物のヤードの脇をジェットコースターのように急降下して来る電車を狙ってみた。この先にUSJがあるため、色々なラッピング電車がやってきて面食らうが、アントンKには、やはりオレンジバーミリオンの103系が懐かしい。Tc103の高運転台車は、中央線に入線した時はショッキングであったが、あれからもう40年近く経つだろうか。それでも、まだこうして関西の地で見られることは、どこか嬉しいものだ。ほとんどが張り上げ屋根に改造されていた編成で、先頭車だけ原形の屋根なのが、関西の乗りなのか?どこかジョークのようで面白い。

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2013(H25)-12-24       103系 8連         JR西日本/ ゆめ咲線:安治川口


上信電鉄デキ重連

2013-12-22 23:00:00 | 鉄道写真(私鉄)

今年もあと10日余りと押し迫り、気持ちだけが気忙しい日々が続いている。かと言って、この連休関東地方は冬型だから綺麗に晴れ渡る予想、どこかへ行きたくなる。色々と候補はあったが、やはり一度撮りたかった上信電鉄のデキの重連へ行ってきた。

過去を思えば、もう20年以上前に仕事の都合で富岡に出向くことが絶えずあったため、そのついでにデキの牽く貨物列車を撮影するチャンスがよくあった。この凸型機関車が、無蓋貨車2両を牽く姿は、何とも可愛らしく、上信線に似合っていて、のんびりと通過を待ったものだ。ある時は、団臨運用で当時高崎にいた座敷客車「やすらぎ」を3輌牽引したことも・・・速度こそ遅いが、低い重苦しい音で迫ってくる姿は独特だ。シーラカンスと言われているようだが、今年で90歳!(大正13年製)を数える。そんな電機だからか、今日も地元のそれも年配のファンが多く見られた気がする。

写真は、空っ風吹く中ゆっくりとやってきた「上信クリスマストレイン」号。上信には客車がないので、EC牽引となったが、それを見えないよう切り取ってデキの重連をアップで撮ってみた。

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2013(H25)-12-22        デキ1+デキ3+ECx2     上信電鉄/ 南蛇井-神農原


寝台特急「あけぼの」廃止

2013-12-20 21:00:00 | 鉄道写真(EL)

本日JR東日本のHPにて来年春(3月15日)のダイヤ改正の概要が発表され、正式に「あけぼの」の廃止が現実のものとなった。数ヶ月前から、地方紙のすっぱ抜き等でネット上でも賑わったことだが、この時点が正式ということか。改正後は、多客時の運転としているが、果たしてどのような形態になるのだろうか。ゆっくりフェード・アウトしていくやり方は、あまり好きではない。ともかく、何事も無く、ラストを迎えて欲しい。そう思うことしか今は考えられない。

写真は、四半世紀以上前の「あけぼの」の記録。まだ3往復体制の時代で、東北線~奥羽線経由の頃だ。未だにアントンKには、この宇都宮の65PF牽引の「あけぼの」が一番シックリしてしまう。

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1986(S61)-05-17  1004レ あけぼの4号 EF651023     東北本線/ 蕨-南浦和


オイゲン・ヨッフム

2013-12-18 16:30:00 | 音楽/芸術

最近聴いたCDの中で、オイゲン・ヨッフム(1902-1987)指揮のベートーヴェンがある。今にして思えば何とも重厚でドイツ物らしい良い音がしていて懐かしく思えた。クラシック音楽も、その時代時代によって演奏が変化していくことはわかっているが、昨今の演奏、特にベートーヴェンは、ずいぶんとスマートでフレッシュになってしまった。いつの間にか、こんな演奏が耳に慣れてしまっていたようで、久しぶりのヨッフムの演奏は、逆に新鮮で楽しめた。

ヨッフムと言えば、言わずと知れたブルックナー指揮者である。アントンKがまだ学生の頃、自宅にグラマフォンのブルックナー交響曲のLP(60年代)があり、親父に聴いてみろ!と言われて、確か第4かなにかに針を落としてみたが、(当時は当然LPレコードなのです)何が何だかわからず、あまり良いイメージが残らなかったことを思い出す。その後、ヨッフムは、EMIでブルックナー全集を完成させることになるが(80年代)、このあたりから、日本でも、朝比奈隆が盛んにブルックナーを取り上げたり、また日本ブルックナー協会も創設され、いわゆる静かなブームのようになっていく訳だ。ヨッフムの実演も何度か足を運ぶことができた。バンベルク響やコンセルトヘボウ管のブルックナーにも触れられたが、何と言っても最晩年に来日した(1986年)時、人見記念講堂で聴いたブル7は忘れられない。その前座のモーツァルトも素晴らしかったが、本命のブルックナーの第7は凄かった。現在この時の実況録音がCD化されているが、聴いてみても当時の半分くらいしか感じられない。やはり録音は記録としての録音でしかない。明らかにアダージョに楽曲の頂点を構えている解釈であり、クライマックスでは、それまで座って指揮していたヨッフムが、思わず立ち上がりオケを絶叫させていた事が思い出される。第7については、圧倒的にハース版派のアントンKも、当日は、版がどうのこうのとか、そういった細かい小さい事はどうでもよくなってしまった・・・

さて、それでは、CDでは何を上げようか?

色々候補がよぎるが、やはりコンセルトヘボウ管を振ったブルックナーの第5だろう!!(TAH247)中期のシンフォニーとしては、地味だが巨大であり、バロック的で厳しい音楽だが、実に的を得た内容とでも言うべきか、感動の幅が他のものと比較して群を抜いている。指揮者ヨッフムが、朝比奈隆に、フィナーレのコーダは、金管群はダブルで!との助言をしたことは有名で、おそらくこの演奏でも、ここの部分は金管楽器群は指定の2倍の人数で演奏しているだろう。ライブ録音とのことだが(1986-12/3~4)、中々録音も良く響きが素晴らしい。お勧めの1枚だ。

色々な音源や情報が蔓延している現代、一歩立ち止まって、19世紀~20世紀の演奏を耳にすることも大切な時間だということを思い知らされた気がしてならない。


ハイパワーロコ「ブルサン」~EH200

2013-12-17 21:00:00 | 鉄道写真(EL)

富士急行線で一通り撮影した後は、山を一つ越えて初狩までやってきた。

ここも色々思い出の多い駅。かつて181系あずさや、ED61を撮影するためここに降り立った頃とは、あたりも随分と様変わりしている。まあザッと30年以上前の話だから当たり前だろう。ただ、相変わらずなのは、25‰という勾配の途中にホームがあること。側線と比べても、その勾配の角度が強調され、山を登る鉄道の醍醐味が味わえる。現在は、いとも簡単にこの勾配の中、ストップ・アンド・ゴーが繰り返されているが、昔は大変だっただろうなとしみじみ考えさせられてしまった。しばらくして大月から笹子峠に向けて上ってきた貨物列車を撮影。当然ながらロクヨンではなく、平成の山用機関車EH200の牽引でやってきた。新鶴見付近で見るのとは違い、この機関車の本領発揮というところか。見るからにパワフルに登り坂を上がって来て凄い迫力だ。連続勾配に対して力行だったのか、ブロア音が甲高く響き、それまでのブルサンへのイメージが変わった気がする。

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2013(H25)-12-15       85レ  EH200-6            JR東日本/中央東線:初狩にて