今年も、…
今年こそ…
秋が楽しめるかな
と思いつつ
春につづき
秋もいつの間にやら
あったのか?
なかったのか?
秋の風物詩ともいう食べ物なら
秋刀魚も不漁で値段も高く
木の実の栗とかも
暑さのせいで
思ったより不作で
どんぐりも少ないらしく
餌をもとめて
熊が人里までおりてくる
昨今
ちゃんと
季節どおりの循環が
日本の四季というものが
自然の営みのバランスを
ちゃんと保ってくれていたわけで
掛け違いで起こる
不均衡な出来事の数々
もはや
当たり前だった
ものが
望まないことが
当たり前になる始末
どうなってしまったんだろう?
不自然な出来事が多くなって
いつまでも
続くであろうと思われてきたことが
姿を消したり
なくなっていったり
もう手の届かないところへ遠のいて
しまったものさえある
人の記憶が確かな時に
推し伝えたいものもある
懐かしき
故郷
懐かしき人たち
人は人生という旅の中で
離れたり
近いたりを
繰り返す
帰る場所がある幸せ
想いを寄せることのできる幸せ
心に染みるって
こういう歌のことなんだろうなと
思う
唱歌なんて
と
馬鹿にしてきた自分
時代的に古いとか
堅苦しく自分の中で
区分けされていたし
幼稚なジャンルとして
はねられていた歌だったと思う
歳をとったのか
歌の本質がわかってきたのか
素晴らしいと…
いいと思える
自分の感性に深く頷くのである
【旅愁】
こんな唱歌が
こんないい歌が
あったんだね…
今だから
自分の中に
入ってこれた歌だったのかもしれない。
秋の夜
(もう、冬に入ってしまったみたいだが…)
しんみりと
深く
耳を傾ける
旅愁。