明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

レッツゴー ライダーキック 藤岡弘 藤浩一 メール.ハーモニー

2019-01-31 15:56:08 | 僕の音楽日記
1971年 4月
それはなんの前触れもなく

土曜日の夜7時30分から始まった。

巨大ヒーローが特撮を席巻し、
僕ら子供たちは
夕陽を見上げ
電波鉄塔の向こうに
怪獣や
ウルトラマンを見ていた。

そう、仮面ライダーが登場するまでは……

毎回毎回 街は怪獣に破壊され
それでいて人々は平穏な暮らしを
している
現実離れの毎回の出来事に
少し
ネタバレし、リアリティのなさに
飽き飽きしてきた
1971年
万博も終わり
次の祭りを待っていた。

等身大のヒーローの登場は
予定調和ではなく
時代が
待ち望んでいた
タイミングで
僕たちの前に現れたのだ。

「仮面ライダー」
何故?
ライダーが仮面を被らなきゃならないのか?
正義のヒーローはどこか影のある
暗い過去や
人に言えない物語をもっている。

心と体に傷をおった
改造人間は
人間に戻れない悲哀の中
人類の平和を守るために
その命を犠牲にする
犠牲の精神に人は胸打たれ
正義の名の元に
等身大ヒーロー
仮面ライダー登場を歓迎した。


光の国からやってきた
宇宙からの
現実離れしている
巨大ヒーローより

昨日まで普通の人間が
ある日拉致され改造人間にされ
超人的力を手に入れる。


人間に戻れない
悲しみを背負い
孤独な戦いを強いられる
仮面ライダー。

そこにドラマがあり

でも超人的力を手に入れたなら……
それは子供の羨望の的でもあった。

爆発的ヒットとみんなが
仮面ライダーに釘付けで
僕達の遊びも
自転車をバイク代わりに
仮面ライダーごっこが
大流行した。

野山を自転車で疾走し、
転がり、飛び跳ね、

ショッカーの怪人と
仮面ライダーの戦いを
テレビのヒーローは
等身大なゆえ、
思い入れも
動きも 一際リアルだから
なりきりに酔ってたものだ。


🎶せまるぅ ショッカー
地獄の軍団~

歌いながら自転車を滑走させ
砂利道
山道
僕達の
仮面ライダーとショッカーの怪人
との戦い「ごっこ」は
展開された。

広場や廃材置き場
山の工事現場
怪しい廃墟の近く

僕達の周りにあるものすべてに
探検を兼ねた
「ごっこ」の現場探しは続いた。

そして
程なく
「ごっこ」に飽きてきた僕達は
今度はライダースナックにオマケについてくる
カード収集に夢中になる。

あれほど
熱の入った
収集は後にも先にも
ないものだった。

どこよりも早く
誰も持ってない
おニューの
新しい場面のカードが
オマケについてくる
ライダースナック売り場
情報収集に
余念がなかった。

移動販売の八百屋さんが売ってる
ライダースナックについてくるカードは
新しいカードの出現率が高いと
噂になれば、こぞって
そこに集中して
購入した、
僕らより年上の兄ちゃんが
今で言う
大人買いで
全部買い占められて、

僕達は半べそかいた
そんな悲しい悔しい記憶もあった。

案の定
その兄ちゃんは
新しいカードを手にして

僕達に見せびらかし、得意げになっていた。


今こそ
アイツに
ライダーキックを!


気持ちは仮面ライダーに変身した事に
なってるものの

変身ベルトも
サイクロンもない
単なる
ガキだったぼくに
気がつく。

正義とか
平和は
テレビの中の事だけ
なのだろうか?

お金をもってるもの
権利のあるもの
力のあるものが
上を行く

そんな無情をその時学んだ。

ヒーロー番組の主題歌

どこか暗い短調のマイナーな曲調が
多い気がする

それは
明るく振る舞えない
何か影の部分
それを悟るために
何故か明るい感じに
なってない曲調なのだろうか?

何か悲壮感とか
そこには
ドラマが人知れずある

毎回スカッと
怪人を倒して立ち去ってゆく
仮面ライダー!

戦いは続くのだ……

平成になっても
仮面ライダーの戦いは
続いているようだけど……



アルバム 「時のないホテル」松任谷由実

2019-01-30 13:48:50 | 僕の音楽日記
1980年 アルバム
「Surf&snow」の半年前の6月に発売
されたこのアルバム。
年間に2枚のアルバムリリースは
松任谷由実さんの才能の
花が一気に開き始め、世間に
松任谷由実
の名を刻むべき
地殻変動ともいうべき
胎動を予感せしめた
1枚のアルバム
「時のないホテル」だ。

この頃僕は高校1年
色んなアーティストを聴き漁っては
結構それでいて
右から左だった。

友達の姉さんが買った
新譜の「時のないホテル」
を早速聞かせてもらうことに

前回の「悲しいほどお天気」から
全体的には暗いイメージの
「時のないホテル」は……
私小説 ぽく
西洋の香りを醸しつつ
垢抜けた
感じはさらに進み
都会派 シティーPOPの女性シンガーとしての位置づけは
ユーミン= オシャレ
という
図式はこの辺りから
つくられはじめたのだろうか?


まずアルバム 1曲目
「セシルの週末」
少し重たい感じの曲調

淡々とそれでいて
したたかに生きてるセシル
の鼓動を表すように
ミドルテンポを刻む
気だるい午後の微睡みの中で
聴く「セシルの週末」

ちょうどテスト週間で半どんだった
あの時期だったんだなぁ

2曲目
「時のないホテル」
アルバムタイトル曲。

ボーカルを加工したり
工夫を凝らした
私小説風の楽曲

何やらヨーロッパの街の中に溶け込み
不思議な時間と空間に迷い込んだ様な
シーンを連想させる


3曲目
miss lonely

悲哀に満ちて

それでいて
穏やかな気持ちで

想像の中には
戦争にいって
帰って来ない彼を
50年待ってる
老婆の姿を映像で思い浮かべ
ることができる
やはり 時代背景とか
国の設定は日本じゃないんだ。


4曲目
「雨に消えたジョガー」

ずっと
雨に消えたジョーカー
とばかり勘違いしてた。
ジョガー

ユーミンの歌声が穏やかで
語りかけるように7分の力で
ゆったり歌ってる
このアルバム全体に言えるけど
あまりボーカルに
力が入ってない。
いい意味で聞きやすい。

5曲目
「ためらい」
これはこのアルバムの中でも
好きな歌
いわゆる
歌謡曲っぽいんだね。

だから
宮崎美子さん
増田恵子さん
森川由加里さん
なんかがcoverしてるし……
情景は何となく 日本なのかな?

🎶手を繋ぐほど若くないから、
あなたのシャツの肘のあたりを
つまんで歩いていたの

大人の恋だなぁ〜

こんな わきまえた そしていじらしい
感じの女性は
いいなぁと思う。

6曲目
「よそゆき顔で」
確かB面1曲目
だったと思うけど

女性像を色々描き歌にして
その歌が
この先 女性達の心に引っかかる様な
作品を先駆けて
作っていっていたようにも、思う。

自立した女性
女性にも
ハッキリとした意思表示と
生き方を示し
自由に美しく
生きていくことの
応援を作品には込められている

マレッジブルー
という言葉が認識されるまで
時間はかかったのでしょう。

それは甘えだ
と片付けられた
結婚前の揺れ動く女性の
心情。
恋や色んなものに
カタをつけてから
進まないと行けない
とわかっていても
割り切れない
後ろ髪を引かれる思いを
断ち切ると思いつつも

どこか後戻りしたい
立ち止まりたい
と考える女性がいる
ということも
表現してる。

よそゆき顔で
すれ違ったら
それまでだった
恋、

そうしたくないけど
そうしなきゃ
いけないこともある
本音で生きて行けない
どこか大人の事情に巻き込まれる
切ない生き方。

7曲目
「5cmの向こう岸」
背の高い女性特有の悩み
こんな目線で歌にする
ユーミンって
凄い!

男目線は女性は男より背が低い。
でも
男性より
背が高い女性と
女性より背が低い男性
とのカップルだっているわけで

それは滑稽にうつって
笑い話で不釣り合いで、終わるのか
美しく恋物語を綴るのか?
そんな所にフォーカスした
ユーミンの視点の素晴らしい楽曲。

8曲目
「コンパートメント」
個室型乗客席

睡眠薬自殺を題材にした
この歌も
どうやらこのアルバムの暗さを醸し出す
楽曲として
一役かってるようだ。
……
9曲目
「水の影」
静かに
このアルバムを締めくくり
でも
何か
物足りなさ、
割り切り感とかの
スッキリした
聴き終わりを
感じさせない
全体感想が残る
アルバム 「時のないホテル」
陰のイメージをふんだんに醸し出す
アルバムなのだが
次回作 「Surf&snow」に向けて
ここまで
マイナスの振り幅が
きていたのだから……
次回作は
突き抜ける感じで
陽のイメージアルバムとして
間違いない
わけで……

「時のないホテル」
救いは
発売時期が6月だったということ……
夏の季節に向かうときだったので
陰のイメージが
いくらか
薄まったと思った。


それでも
このアルバムは
1曲1曲が
しっかり作り込まれていて
39年たっても
色褪せない。



シェリーに口づけ ミッシェル ポルナレフ

2019-01-29 22:52:38 | 僕の音楽日記


その昔 「ジュリーに口づけ」
と思っていたこの歌。

「シェリーに口づけ」
だった……
軽快なメロディは
CMのバックで流れたり、
聞き覚えのある洋楽として
耳に残っていた。

誰がうたってるのかも
興味もなく
なんてたってフランス語の歌だし……


メロディだけ知ってる
いい歌
という典型がこの歌だった。




すべてを 可愛い君に……


ねえ、僕と一緒に来て
僕の腕にぶらさがって
すごく寂しいんだ
君がここにいなくて、
君の声がしなかったり、君のからだが感じられないとね
そう、だから来て!
僕のそばに来て
僕は、君のことは何も知らない
名前も、年も
それでもきみは後悔しないよ
だって、僕、あげるから、

すべてを、かわいい君にX4

大理石の台座の上にいる僕
ある日、落ちるかもしれないと恐れている
そばに誰もいないとね
でも、もし君が
僕といっしょに来てくれたら
僕のそばで歩いてくれるその人が
僕の苦しみを終わらせてくれるってわかるんだ。

ねえ、君、僕といっしょに来て
どうしても君が必要なんだ
君への愛はあふれんばかり
ぼくに君を抱きしめさせて
さあ、僕と来て
そして、どこにも行かないで
もう何年も君を待っていた
僕の恋人、僕は何年も泣いていたんだ




深い愛ある
歌詞だね……

さすが愛を語る フランス人らしい
ラブソングです。

とても日本人にこの歌詞の内容を
そのまま日常でも表現しようとしても
いささか
無理がある。

最近だと
だいぶ
日本人も垢抜けてきたから
愛情表現もさっぱりできる
ようだけど……


やっぱり
恥ずかしいね……

ナオミの夢 ヘドバとダビデ

2019-01-27 11:47:48 | 僕の音楽日記
大坂なおみ選手、全豪オープン優勝

快挙のニュース!

日本人というより
彼女はもう国際人

国籍とか関係なしに
彼女のプレー
彼女の発言
彼女の全てが
テニスを通して
魅力的で、
説得力ある結果になった
ということ。

よくよく
決勝であの攻略が難しいと言われた
サウスポーのペトラ クビドバ選手から
勝利をもぎ取ったものだ。

世界ランキング一位の冠を手にした形だが
出来すぎなのか
まだまだ
これからなのか……

これでまた、人々は彼女に過剰な
期待をかけていくのだろうと思う。

でも彼女の夢
彼女の思うところに向かって
突き進んでもらいたい。


ナオミの夢

この歌が頭に浮かんだ。
ナオミカンバック to me

たどたどしい日本語で
歌われたこの歌
子供心に
下手な日本人が歌ってるんだなぁ
と思ったものだ
実は
イスラエル人の方


音楽でひとつ
友好の架橋を
かけてくれた
国際的な歌貢献なんだと……

あの頃世界はきな臭い
雰囲気があった時期だった。

いつの世も
平和で
歌や
スポーツで盛り上がり
安らかな日々を送れることを願うものだ。





オクラホマ ミキサー フォークダンス

2019-01-26 19:57:36 | 僕の音楽日記
何故かしら
フォークダンスがしたくなった。


昔の事を思い出すと……
フォークダンスは小学校の頃
異性との距離が近くなる
格好の時間。
公に、普通に
女子の手を
肩を
触れられる

それがお目当てのあの子なら
なおさら
堂々と手を握れる。

そんな公認された時間はない。

手をギュッと握るか?

優しく指 第1関節あたりで
触るのをとどめておいて
そっと触れる程度に
手を握るか?
その辺が悩みどころだった。

あまりあからさまに
ギュッと手を握るのも
野蛮な感じと思われるし、ましてや
僕のこと拒否してたら
握ることも嫌なら
あからさまに手を握ることすら
嫌かもしれない

思ったり……
かと言って……
好意があるとして、万が一
両思いとかで

僕が手を握るのに消極的な
仕草、態度だったら
それも失礼だし……
普通に意識せずに
やろうと
思えば思うほど
意識せずにはいられなかったり
したもんだ。

コロブチカ
マイム マイム
青い山脈
そして
オクラホマミキサー
男子の輪と女子の輪がクルクルとひとり
ひとり移動していき

お目当てのあの子と踊れる
手を握れるまでの
順番を心の中で指折り数え

あと3人
あと2人

という所で
オクラホマミキサーの曲が
終わりを告げる。

すると一斉に歓声があがる。
「ァァァ~ッ」
嬉しさ
残念さ
恥ずかしさ
照れから発する
「ァァァ~ッ」
だ。

嫌な子と手を繋ぐことを回避した
子は
安堵の「ァァァ~ッ」
だし……
お目当てのあの子の直前に終わってしまった「ァァァ~ッ」
は無念さがいっぱいだし、

大半の男子は斜に構えて
気取ってるやつが多い、多かったよね。

(こんなこと、やってれっか!)
的な顔して
ちょっとポーズとったり、
本当は嬉しいくせに……

僕は素直に
ニコニコしながら
残念な時は
「ァァァ~も少しだったぁ」とか
自分の中で盛り上がってた。

よくよく思い出すと
小学校6年の時

今でも思い出す
何故かあの子と
踊ってたシーンしか
逆に思いだせないのだけれど……

M子ちゃん
あの時 そんなに意識してなかったけど

こうして長い年月過ぎて
思い出してみると
その子を無意識に僕は気になってたような……

そしてM子ちゃんも
僕のことが
好きだったのかなぁ
と……
僕の中に彼女がなかった理由として

彼女は頭がいい子で学級委員の副級長だったし、
スポーツもでき、頭が良くて
僕なんて釣り合わないと
鼻から諦めてた。ショートカットで
頭脳明晰
スポーツ万能
性格も、よく
誰にでも
分け隔てなく
優しい。
この上ない性格美人
そしてルックスも
よかった。
ただその時の僕はショートカットの子は
眼中になかっただけのこと。
そして
釣り合わないことの諦めてがあった。

それこそ
席でもよく隣り合わせになって
本を見せてもらったりしてたし、
彼女からすれば母性本能をくすぐる
タイプだったのかも
なんて
今過去を振り返りそうだったのでは?
と考えたりしてる。

あの頃あまりにも
僕の方が諦めて
土俵にもあがらない
好きになること
向き合うことを放棄していた
ように思った。

彼女の僕に対する気持ちが
分かったのは

卒業することになり
クラスの子たちにさよならの寄せ書き
メッセージノートを回したりして……
メッセージを書いてもらうことを
していた時、
僕は
男子と女子を別々のノートにメッセージを
書いてもらうことにしていた。

6年5組 女子の部
とノートの表紙にボールペンで書いて
僕に対しての
メッセージを書きてもらうように
ノートを回した。

その子が書いて
僕の手元に戻って来た時
表紙の所に
彼女の綺麗な字で

6年5組 かわいい 女子の部
とかわいいという形容詞が落書きで
書いてあった。
そんな茶目っ気のあるところを
知らず
そんな落書きを書いてくれるのなんて
多分
彼女はあの時
僕に気があったのかなぁ?
なんて思ったり、

当時体裁ばかり気にして
ホントの気持ちに気づくことが
出来なくて……
フォークダンスの時も
そう言えば
しっかり手を握り返してくれたり、
優しく手を握れば
優しく握ってくれてもいたし、

彼女の白い肌とスレンダーで
スタイルのいい
僕に勿体ない
副級長だった彼女。

愛があれば
年の差なんて
って言葉の、応用で……
愛があれば
格差なんて

と戒めとけば
よかったけど。

あの
朗らかな
のんびりした
メロディーのオクラホマミキサー

体育祭の練習で校庭で輪になって踊った
あの日の記憶。
体育委員のマイクの声が
「では、もう1度」
とアナウンスすると
奇声と雄叫びが上がって……
俄然やる気になってた
フォークダンス。

もしも願いが叶うなら……

あの頃に戻りたい。